エーアイスクエア、AI自動応答サービス「QuickQA」の自然文検索アルゴリズムに「BERT」を採用
人工知能(AI)を活用した各種ITサービスとコンサルティングを提供するエーアイスクエアは8日、提供するAI自動応答サービス「QuickQA」の自然文検索アルゴリズムに、深層学習を活用した言語表現モデル「BERT (Bidirectional Encoder Representations from Transformers)」を採用したと発表した。
これまで「QuickQA」の自然文検索のアルゴリズムには「fastText」が用いられており、「バリエーション」と呼ばれる、質問の表現の揺らぎを吸収する教師データ[AO1] や、登録されているQ&Aに関連するマニュアル等のコーパスデータを一定量登録する必要があった。
今回、大量のコーパスに基づく「BERT」の事前学習モデルを[AO2] 活用することで、教師データの登録の手間を省き、より高精度な回答を実現している。加えて、[AO3] 外国語対応も実現している。
「BERT」は大規模のコーパスデータを用いて事前学習した言語モデルであり、サービスへの採用にあたっては、回答精度や回答レスポンス、学習時間などの点で課題があった。エーアイスクエアでは各種自然言語処理技術を用いたサービス開発ノウハウを生かし、検証を重ねることで、課題をクリアし、本採用を実現した。
近年、DX推進ツールとして、AI自動応答サービスが注目されており、コールセンターや従業員からの問い合わせ対応にも導入が進んでいる。エーアイスクエアは今後も最新の技術を取り入れ、顧客の業務改革を支援していくという。