アタラキシアディーエックス(ADX)は20日、神戸大学と共同で、AIを組み込んだ決議アプリ「KetsuGI」の研究開発を始めまたと発表した。
ニューノーマル時代の新しいワーク・ライフスタイルに向け、稟議や決裁の効果とスピードを向上させる技術開発を目指す。
決議アプリ「KetsuGI」は、独自のAIを組み込むことで、決議する内容をAIエンジンが処理判断し、リコメンドから決裁を効率化するクラウドシステム。ADXは、ニューノーマルの考え方により、ペーパーレス化をはじめ、オンラインでの決裁承認の件数増加や情報共有ニーズの多様化が起きることを前提に、決裁を支援するAI決議アプリが必要になると考えたという。
ADX側が決議アプリとクラウドシステム、神戸大学側(数理・データサイエンスセンター)がデータ解析技術について共同で開発研究する。
同アプリは、管理組合やサークルなどの団体での情報の回覧に利用したり、成長企業などに求められる効率的でスピーディーな決裁承認などの使用を想定している。
利用にはまずWebページにアクセスして、組織(グループ)を登録し、組織を登録した管理者が、利用者や決裁ルートを作成する。単体でも利用可能な基本的判断を行う独自のAIエンジンをあらかじめ実装しており、これを各組織における実際の決裁結果として追加学習させていくことで、それぞれの組織に適応したAIエンジンへと成長させる。これにより、組織に応じた適切な判断をAIが行うことができる。
さらにADXでは、各組織で進化したAIエンジンを活用して状況に応じた適切な広告表示を行い運営費用を捻出する予定。より合理的なこれまでにないAIワークフローと位置付けて、2022年度からの普及を目指していく。
現在、実証実験参加企業は、首都圏中小企業、大手グループ内企業など7社を予定している。日常の通常業務、回覧操作の決議アプリの利用料金は無料で、Apple StoreおよびGoogle Play Storeで提供する。現時点での推奨OSは、iOS14以降、Android9.0以降となる。