シーエーシー(CAC)は17日、ベネッセコーポレーション(ベネッセ)が提供する通信教育「進研ゼミ」の英語オプション教材「オンラインスピーキング」に、表情・感情認識AIを活用し、レッスン中の講師の表情とジェスチャーをリアルタイムに解析できるシステムを開発・納入したと発表した。ベネッセでは、このシステムで得られたデータを講師への即時フィードバックやレッスン品質の傾向把握などに活用し、講師の指導品質向上を図っていくという。
「オンラインスピーキング」は未就学児、小学生、中高生が受講する英会話レッスン。初めて外国人と英会話をする子どもも多く、講師の雰囲気や子どもへの接し方など、講師の指導テクニックが大変重要。そのためベネッセでは、AI解析を導入し、より一層のレッスン品質の向上をめざしている。
このシステムにより、ベネッセは、子どもでも「安心」して「英語で伝えたい気持ち」を高められるレッスンを提供するという。
今回のシステムは、Web会議のコミュニケーションを円滑化するCACのソフトウェア「心sensor for Communication」をベースに、ベネッセ独自のレッスン品質管理ノウハウに基づくカスタマイズを行って開発した。
<主なカスタマイズ>
①クイックレポート機能による講師への即時フィードバック(画像参照)
オンラインレッスン終了後すぐに、レッスン内での講師自身の表情、ジェスチャーなどの回数が分かるレポートをPCのモニターに表示する。
テスト導入の段階で、顧客評価が高いレッスンには「感情表現が豊かでジェスチャーが多用されている」という共通の傾向が見えたため、感情・ジェスチャー解析を取り入れた。特に重要なのは「笑顔」の頻度。
②ログデータ自動集計機能によるベネッセへのフィードバック
1週間に行われた全レッスンごとの、表情およびジェスチャーのログデータを自動的に集計して、CSVダウンロードリンクを送付。
③レッスン時に講師が使いやすいUI
一度アプリをPCにインストールすれば、レッスン開始時にボタンを押すだけで使用できる。
関連URL
「心sensor for Communication」
「オンラインスピーキング(小学生向け)」
ベネッセ
シーエーシー(CAC)