AI教習所、AI教習システムの有償サービスを開始

AI教習所は28日、AIと自動運転技術を活用した運転技能及び教習システム(AI教習システム)を使ったAIペーパードライバー講習が、南福岡自動車学校で6月から正式サービスを開始するに際し、AI教習システムの有償サービスを開始することを発表した。

昨今、地域の交通教育を支える自動車教習所は、指導員の高齢化や採用難による人材不足に直面しており、在籍指導員の負担増加や運転免許取得希望者及び免許更新を控えた高齢運転者の受入難という社会課題が顕在化している。この課題解決を目的とし、ティアフォーの創業者でもある加藤真平氏が東京大学の准教授として研究代表者を務めるJST CRESTの研究課題「完全自動運転における危険と異常の予測」の研究成果、ならびに、ミナミホールディングスが有する教習所における知見を活用し、AI教習システムの開発を進めてきた。

AI教習システムは、AIと自動運転技術を用いて、教習所コース内における車両位置、車両状態、周辺環境及びドライバーの確認行動をリアルタイムに把握することで、ドライバーの危険運転行動の検知、及び事前に収集した教師経路と実際にドライバーが運転した走行経路の差分などに基づく運転技能評価につき、指導員の同乗を必要とせず、指導員と同程度の精度でドライバーを評価することが可能。

また、運転席のタブレットで受講者自身が講習メニューを選択し、走行後は自身の運転を映像で振り返ることにより、運転技能の向上を図る。指導員の同乗なしでも安全に受講ができるよう、一定の条件で作動する自動補助ブレーキが実装されている。

南福岡自動車学校以外にも、全国8都道府県の教習所からAI教習システムの導入希望があり、安全確認を十分に行った上で、順次導入を進めていく予定。

また、2022年5月13日に改正道路交通法の施行により、一定の事故違反歴のある高齢運転者の免許更新時の運転技能検査が義務化される。運転技能検査の導入により、検査受検前の利用希望も増加すると予想しており、南福岡自動車学校では、高齢者向けにもAI教習システムを利用予定。

今後は、年間に100万人以上が取得する普通免許取得時教習においてもAI教習システムを利用できるよう開発検証を進めていくという。

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