ソニーマーケティングは17日、TBSテレビが、トラフィック・シムを通じてテレビAIリアルタイム字幕生成システム「もじぱ」の販売を開始するにあたり、同システムへのAI音声認識システムの提供を5月20日から開始すると発表した。
「もじぱ」は、ソニーマーケティング開発のAI音声認識システムとTBSの字幕システムを連携し、音声からリアルタイムで自動的に字幕を生成する。担当者は生成された字幕を「もじぱ」のディスプレイ上で確認し、必要に応じて内容を微調整するだけで、番組に間違いのない正確な字幕を付与することが可能。今回提供を開始するAI音声認識システムは、2019年10月から1年間、TBSとシステムの有用性を検証する実証実験を行い、95%以上の認識精度が実証されたことから、2020年11月にTBSで正式に採用されている。
「もじぱ」の主な特長
1.字幕生成の省力化とコスト削減
「もじぱ」は、入力された音声をAIが解析し、リアルタイムで自動的に字幕を生成する。これまで、リアルタイムでの字幕生成においては、特別なスキルを持つ担当者が対応する必要があったが、「もじぱ」を活用することで、担当者はディスプレイに表示された字幕の正誤を確認し、微調整を行うだけで字幕を生成することが可能。
2.高い音声認識精度を実現
ソニーマーケティングが独自に開発したAI音声認識システムを組み込むことで、高い音声認識精度を実現。TBSでの実証実験では95%以上の認識精度を実現した。
3.直観的なUIによる高い操作性
スピーディーな操作が求められるリアルタイムでの字幕生成をサポートするため、タッチパネルによるUIを搭載。ディスプレイ上の文字をタッチするという直観的な操作で、自動生成された字幕の修正と送出を行うことができる。