Medii、ChatGPTと連携した「診療ガイドラインAI検索」の開発プロジェクトがスタート
Mediiは13日、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」で、ChatGPTと連携した新機能「診療ガイドラインAI検索」の開発プロジェクトをスタートしたと発表した。
医療における各専門領域が細分化し、複雑に進化していることで、患者に最新知見を提供し続けることへの医師の負担が年々増加している。Mediiは、診断や治療方針に悩む医師をサポートするため、オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を無料で提供している。
「E-コンサル」を通じて専門医へ相談する以前に、症例への疑問を自身で解決すべく診療ガイドライン等での情報収集に時間を費やしている医師も少なくない。医師の負担を少しでも軽減したいという思いで、今回の開発プロジェクトが始まったという。限られたリソースの中で、医師たちが本当に必要とするサービスを優先的に提供するため、「診療ガイドラインAI検索」機能の需要を図る特設ページを立ち上げた。
この新機能の利用目的で「E-コンサル」に登録する医師が一定人数に到達した際、「E-コンサル」の新機能として「診療ガイドラインAI検索」の開発とそのシステム最適化を、協力できる医師と共に取り組んでいく。
「診療ガイドラインAI検索」は、症例や疾患を入力すると、最適なガイドラインとその要約が提案される、ChatGPTの対話型文章生成AI技術を活用した医師の診療をサポートする検索機能。Mediiが提供する完全無料の医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」の新機能として開発プロジェクトを始動した。
学術監修として、日本語におけるテキストマイニングの第一線で活躍している東京大学大学院 工学系研究科 和泉・坂地研究室の坂地泰紀 特任講師が開発プロジェクトに参画する。
「診療ガイドラインAI検索」の3つの特長
①患者の臨床疑問に最適化されたガイドライン該当箇所の提案
これまでのガイドラインの検索では、特定の症例やキーワードで検索するため、患者ごとの症例に合う適切な情報を探すのに時間がかかった。「診療ガイドラインAI検索」では、個々の症例における細かな状態などにも柔軟に対応し、適切なガイドラインを提案する。
②診療ガイドラインの全文を読まずとも、見るべきポイントがわかる
診療ガイドラインから質問に該当する内容を、AIが文脈を含めて判断し提案する。必要な情報が記載されているかを簡単に確認することができるので、診療ガイドラインの全文を読む必要がなくなる。
③診療ガイドラインで解決しない疑問を、そのままE-コンサルで専門医に匿名・無料で相談できる
診療ガイドラインの情報では解決できない場合は、「E-コンサル」でエキスパート医師に完全無料で相談できる。