エノキ、ChatGPTを活用した「FAQ自動生成機能」を提供開始

テラスカイのグループ会社である、AIプラットフォーム”ENOKI”開発を主要事業とするエノキは26日、ChatGPTを活用した「FAQ自動生成機能」を6月1日から提供開始すると発表した。

本機能により、AIチャットボットの初期導入や運用にかかる大幅な作業時間の削減を実現した。

AIチャットボットを使用する際は、ユーザー側で事前に想定されるQ&Aを作成する必要がある。そして、正答率を高める為には、通常少なくとも100件ほどのQ&Aを学習させなければならず、この作業には手間と時間がかかるため、ユーザー側でQ&Aを十分に作成しきれないという課題があった。

そこで、エノキのAI知見を活かし、高性能の大規模言語モデルであるオープンAI社の「ChatGPT」を活用した、Q&Aを自動生成する機能を開発した。テキストデータや社内各種ドキュメントファイル(PDF、Word等)を読み込ませるだけで、Q&Aの生成が可能。同社の試験運用においては、約150件ものQ&Aを所用時間30分で生成した。

作業時間の大幅な削減に加え、バリエーション豊富かつ正確なQ&Aを生成することができ、チャットボットの回答精度の向上にも繋がるという。

本機能では、各種ドキュメントファイル(PDF、Word等)のデータをENOKIに読み込ませるだけで、Q&Aを自動生成する。

本プロセスにおいて、ChatGPT側にどのような回答を導き出すか、制約条件の出し方が重要になる。長年、AI開発に携わってきたエノキ独自のノウハウが、この効率的に正しい回答を導くまでに活かされており、所用時間30分で約150件ものQ&A生成を可能した。

生成されたデータを、ユーザー側で正確性や妥当性チェックをし、必要に応じてAIチャットボット側で正しく回答を導き出せるよう、キーワードや聞き返し分類等を付与しデータを取り込む。

ChatGPTによって、ユーザー側が意図したQ&A以外にも、人間では気づくことができないような視点からの質問など、網羅的に質の高いQ&Aを導き出すことが可能。そして、生成された文章は正確性が高く、誤字脱字などのケアレスミスも少ないのが特長。

また、膨大な量のQ&Aを事前に学習させることが出来るので、AIチャットボット自体の回答精度も大幅に向上する。

AIプラットフォームENOKIを活用したAIチャットボットに、6月1日からオプション機能として提供開始する。既にENOKIを利用中の人も、連携可能。

また本機能の利用にあたっては、導入をサポートするコンサルティング支援サービスもあわせて提供する。

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