SELF、ChatGPT連携の「SELFBOT」を東京理科大IM社が運営する「Cross Point」へ導入
SELFは29日、自社開発のコミュニケーションAIとOpenAI社が展開する「ChatGPT」との相互連携システム「SELFBOT」を開発、東京理科大学インベストメント・マネジメント(東京理科大IM社)が運営するインキュベーション施設「Cross Point」の公式Webサイトへ導入したと発表した。
ドキュメント、URLを自動学習し、高精度かつ短期間でのリリースを実現。同時に、これまでのチャットボットに見られる、導入・運用の手間を一気に解決したことも大きなポイントだという。
「SELFBOT」の場合、ドキュメントやサイト内容自体も学習することが可能。ユーザーの曖昧な質問にも柔軟に対応することができ、かつゆらぎにも対応し、ユーザーへの回答率が向上する。また、ドキュメントだけではなく、サイト内容も学習できることで、より幅広い質問に対しても答えることが可能になった。
サイトの内容の学習・咀嚼により、単なるFAQ対応ではない「サイト内誘導」という機能も実現している。ユーザーの課題に応じた的確な回答・提案とサイト内の情報案内による、ユーザー体験・サービスの訴求力向上へつなげる。
また、「SELFBOT」では、常に反応レスポンスの向上に努めている。その一環としてMicrosoft Azure OpenAI Serviceと連携している。
「SELFBOT」が的確な回答を行うだけではなく、その根拠の元となるページリンクも提示することが可能。これにより、的確なページ誘導をおこない、サイト内検索機能と比較しても、ユーザーはより素早く、サイト内から情報を探し出すことが可能になる。この機能も自動学習により、実現している。
いわゆるチャットボットシステムでは、チャットボット管理者による人的入力に依存しており、管理者が会話を一つ一つ登録した場合、管理者の予測した範疇の質問に対しては回答が可能だが、予測の範疇を超えた場合、ユーザーに対し回答ができなくなる。「SELFBOT」では、利用者の予測不能な問題に関しても「サイト、ドキュメント情報全体」から回答を探し出し、ユーザーが求める回答を可能とする。
「SELFBOT」では、ユーザビリティーを考慮し、ユーザーへの回答と同時に選択肢の表示も行う。これにより、問題解決へのヒントの提示と、新たなサイト内の発見を促す。
ユーザビリティー及びユーザーとサービスの接触率・理解度の向上を実現する。
導入に数週間〜数カ月を要していた、導入準備の期間が一気に縮まった。これまでのチャットボットは管理画面での設定等が必要となり、結局手間と時間がかかっていた。「SELFBOT」では『該当情報を準備→デモ環境で双方挙動確認→リリース』という手順で、導入の手間を圧倒的に削減し、導入期間を一気に短縮している。
導入手順としては、導入企業でドキュメント、テキスト、該当するURL、CSV、エクセルなどを準備しSELFに渡すだけ。そこからAIによる解析とSELF×GPT連携によって、「SELFBOT」を生成する。最後に、導入企業で挙動確認とソースコードを貼り付けるのみで、導入完了となる。
社内での対応工数は1/10以上(同社調べ)となり、本格的にDXを加速できる。