キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営するライボの調査機関『Job総研』は19日、322人の現役大学生男女を対象に「2023年 生成AIの就活実態調査」を実施、その結果を発表した。
同調査はChatGPTやBardをはじめとする生成AIの認知度や興味度、また使用経験や具体的な使用目的、さらに就活での使用意欲やその期待度及び、就職後の仕事での使用意欲や、AIに代替される職業予測と職業選定への影響などを調査した。
回答者全体の322人に生成AIを知っているか聞くと、「知っている」が92.9%で「知らない」が7.1%だった。また「知らない」を選択した回答者に生成AIの機能を説明した上で、回答者全体にその興味度を聞くと、「とても興味あり」34.5%、「興味あり」37.9%、「どちらかといえば興味あり」18.9%を合算した、91.3%が”興味あり派”の回答をした。”興味なし派”の回答は8.7%だった。
生成AIを知っていると回答した299人に何かしらで使用した経験の有無を聞くと、71.2%が「使用経験あり」と回答し、「使用経験なし」は28.8%だった。また具体的な使用目的を聞くと、「試しに使用した程度」が78.4%で最多回答になり、次いで「学校の課題提出で使用」が24.4%、「就活で使用」が15.5%、「論文の作成で使用」が4.7%だった。
回答者全体の322人に就活での使用意欲を聞くと、「使用する」15.8%、「多分使用する」25.8%を合算した41.6%が”使用する派”を回答した。”使用しない派”58.4%の内訳は、「使用しない」が41.0%で、「多分使用しない」が17.4%だった。
また生成AIが就活で役立つと思うかを聞くと、「とても役立つと思う」27.2%、「役立つと思う」33.9%、「どちらかといえば役立つと思う」30.3%を合算した、91.4%が”役立つ派”を回答した。”役立たない派”8.6%の内訳は、「全く役立つとは思わない」0.4%、「役立つとは思わない」3.9%、「どちらかといえば役立つとは思わない」4.3%だった。
就活で”使用する派”を回答した134人に、具体的に何で使用するかを聞くと、「エントリーシートの作成」が59.7%で最多回答になり、次いで「自己P R文の作成」が50.7%、「情報収集」が46.3%、「業界研究」が43.3%、「面接対策」が26.1%、「その他」が7.5%だった。
また回答者全体の322人に就職後の仕事での使用意欲を聞くと、「とても使用すると思う」15.8%、「使用すると思う」28.9%、「どちらかといえば使用すると思う」28.0%を合算した、72.2%が”使用する派”を回答した。”使用しない派”は27.8%だった。
回答者全体の322人にAIに代替されると思う職種を聞くと、「事務系」が60.9%で最多回答になり、次いで「ライター系」が43.2%、「技術職(開発・エンジニア系)」が27.6%、「管理系」が27.6%、「コンサルタント系」20.5%で上位5つの回答結果になった。これらの”代替されると思う職種”が就活での職種選定にどのように影響するかを聞くと、「希望から外す」14.9%、「多分希望から外す」46.9%を合算した61.8%が”希望から外す派”を回答した。”希望から外さない派”は38.2%だった。
回答者全体の322人に生成AIに対する印象を聞くと「とてもポジティブ」24.7%、「ポジティブ」40.5%、「どちらかといえばポジティブ」28.8%を合算した94.0%が”ポジティブ派”の回答をした。”ネガティブ派”は6.0%だった。
またAIの進化が人間の仕事を奪うと思うかを聞くと、「とても思う」13.4%、「思う」28.9%、「どちらかといえば思う」40.4%を合算した82.7%が”AIに人間の仕事を奪われると思う派”の回答をした。”思わない派”の回答は全体の17.3%だった。