コレクテストは6月30日、AI画像認証によるトレーディングカード(トレカ)の真贋判定と、リアルタイムの市場価格情報を提示することを兼ね備えたトレカの鑑定サービス「VALUE SCOUTER(バリュースカウター)」を提供開始すると発表した。
トレカのコレクターや売買を希望する層の間では、客観的な機関による真贋や傷の状態の証明を求めるニーズが強くあるため、第三者機関によるトレカの鑑定を受けることが主流となっている。
現状、海外の鑑定機関へ依頼されるケースがほとんどで、約8カ月の期間をかけて米国空輸しているにも関わらず、最大手の海外企業1社だけでも、年間80万枚以上の鑑定依頼がなされているという。
また、ToCサービスにも関わらず、トレカの価値により3000円/枚〜数十万円/枚と非常に高額で鑑定依頼されている。
トレカ市場は2022年において、2349億円(昨対+32.2%)の成長を遂げており、2年間で市場規模がほぼ倍になる成長市場となっている。2023年の現在においても継続的に成長している市場。
ポケモンカードゲーム、遊戯王カードゲーム等が20年以上と長期間続くコンテンツと認知され、親子二世代へ人口の裾野を広げている。特に成長した親世代が再び昔のトレカに興味を持ち、コレクションの対象として購入する動きも活発になっており、数百円程度だった昔のトレカが価格高騰した事例などが多く発生したことにより、一部の投資家や転売業者がトレカを投資対象として見て、さらなる投機を呼んでいる状態となっている。
このような価格高騰により、1枚数十万円、数百万円以上するトレカが出現すると、そのトレカの精巧な偽物が出現し、CtoCマーケットにおいて多く出回るようになってしまった。
同社の代表やメンバーも同様に偽物を購入してしまった経験から偽物の撲滅と、より高い精度を持つ真贋判定によりコレクションを安心して楽しめるようにしたいとの想いから、AI技術を活用した「VALUE SCOUTER」を提供することになった。
現在、トレカの鑑定は海外鑑定サービスが主流となっている。
日本発の安心で便利で、信頼できる鑑定機関となることを目指しながら、従来のサービスが検査スタッフの肉眼で判断していた真贋判定を同社はAIによる画像認証機能も加えて、より精度の高い鑑定サービスを提供していくという。
トレカを愛する全ての人が「たのしく、安全に、そして便利に」コレクションをできるサービスを目指していくとしている。