コンピュータシステム研究所、3Dバーチャル現場で建築施工管理を体験学習「現場トレーナー」

コンピュータシステム研究所は、BIMを利用して作成されたバーチャルの建築現場において施工管理を体験学習する「現場トレーナー Windows版」の出荷を7月5日から開始した。
建設業の社員にとって必要な、建設現場での施工管理における問題発見能力(=気づくちから)は現場経験によって習得されるものであり、テキストや動画を利用した知識教育、研修期間中における現場訪問での教育だけでは不十分だった。一方、配属現場において実際に経験を積んでいく場合でも、新入社員や若年社員を導くべき中堅クラス社員の人的不足や、近年の短工期化、パンデミックの影響などにより、教育を行う環境の構築が難しくなっている。
開発に先立って行った実証実験により、現場配属時に新入社員や若年社員に必要とされる知識や経験を分析。そして現場トレーナーは、BIMモデルを利用したバーチャル現場内で起こりうる問題を体験したり、クイズ形式の設問への解答やその解説によって「気づくちから」を養うソフトウェアとして、ゼネコン8社とコンピュータシステム研究所によって開発した。
■主な特徴
1. バーチャル現場で体験学習
RPGゲームに匹敵する画質のバーチャル現場内を、アバターを主人公としたゲームライクなUIで自由に探索しながら学習を行う。先輩や職長・作業員からのリクエストやアドバイス、解説資料等を確認しながら、現場の随所で発生する問題点を解決していく。
*現在、バーチャル現場は、RC/S造で都合4ステージを用意している。
2. 出題に解答しながら進行
バーチャル現場内で発生する60問のクイズを解決しながら進んでいく。バーチャル現場で経験を積んだ後は、連続してテキストや画像問題が出題される240問のドリルを用意している。座学とは違い、現場をイメージしながら幅広い知識を身につける事ができる。
*ステージ・ドリルは随時追加していく予定。
3. 便利な受講・進捗管理
受講者の学習進捗状況のチェックやレポート出力、進捗が遅れている受講者に実施を促すメール送信、ユーザー別の受講コンテンツ設定やスケジューリング等のユーザー管理機能を搭載している。教育担当者の手間・負担を軽減し、効率良く学習管理が行える。
4. 独自のコンテンツ作成を支援
オリジナルで用意されたコンテンツに加え、顧客独自のコンテンツ作成を支援する。顧客だけのコンテンツとして、自社の受講者のみにコース登録をすることができる。また、教材はモジュール化しているため、ルールや法令が変わった場合も差分だけのアップデートで対応可能。
*独自コンテンツの作成には別途費用が発生する。
■導入の効果
1. 現場での「問題発見能力」を学習
若年社員の施工管理教育、中途採用や配置転換時のリスキリング等、幅広い用途に活用できる。
2. 学習効果の向上
ゲーム感覚のUIによる体験型学習で理解度やモチベーションが向上する。
3. 教育コスト削減
時間や場所を問わずに学習が可能。教育担当者の負担や準備の時間も軽減する。
4. 教育制度を確立
受講者の学習状況や履歴、成績等を一元管理し、教育制度を確立できる。
■価格
現場トレーナー サブスクリプション1年契約 税別 25万円(税込 27万5000円)/10ユーザー~
*上記にはメールサポートが含まれる。
*10ユーザーでの契約は、別途「管理者サポート」税別 5万円(税込 5万5000円)/年の契約が必要。