分析AIツール「YOSHINA」を提供するレトリバは27日、ChatGPTを活用した新型チャットボット「YOSHINAボット」のサービス提供の予約受付を開始すると発表した。サービス提供は、2023年11月を予定している。
また、「YOSHINAボット」のプロトタイプ版を、同社の製品「YOSHINA」を紹介する公式サイトであるYOSHINA Portal [https://yoshina.io/ ]に設置した。YOSHINAに関する質問に自然言語で応答できるボットであり、このボットを通じて「YOSHINAボット」の動作を試すことができる。
「YOSHINAボット」は、レトリバの独自技術「ナレッジ集」とChatGPTの要約要素を組み合わせたチャットボット。受け付けた質問に対してナレッジ集から回答候補を選出し、ChatGPTがそれを要約して回答をする仕組みとなっている。
用意されたQAやシナリオでの回答ではなく、人の応対のような回答を提示できるため、営業担当者やカスタマーサクセス担当者のような親しみやすい応対を提供することが可能。現在の検証では精度が85%となっている。
「YOSHINAボット」の特長
・用意された回答ではなく、今欲しい回答を提示
従来型のチャットボットでは、予め用意されたシナリオに沿った回答しか行えず、サイト訪問者が聞きたかったことに回答できない場合がある。YOSHINAボットでは、人が応対するように最適な回答を生成する。
・面倒なデータ成形の必要なし
従来型のチャットボットを利用する際に必要だったQA・シナリオデータを作成する必要がない。
社内ドキュメントやサービスサイトがあれば運用を開始できる。
・AIがチャットボットのメンテナンスを支援
精度検証を簡単に行うためのAIによる支援機能を備えている。
人は出力された結果を判断するだけ。
現在85%の精度を出している「YOSHINAボット」だが、今後も精度をより向上させるべく、検証を繰り返していく。
2023年11月には企業向けに「YOSHINAボット」のサービス提供を予定しており、2024年3月にはチューニング機能や効果検証機能をリリースする予定。