アールティは26日、ピック&プレイスを行うロボットの研究者、開発者向けに、人型協働ロボットFoodlyの研究開発用モデルFoodly TypeR(フードリータイプアール)を発売すると発表した。
従来は食品業界での利用が主だったFoodlyの特長を活かしつつ、様々な用途に向けた柔軟な活用ができる機能を実現し、食品だけでなく幅広い開発ニーズにおいて新たな可能性を切り拓くためのモデルだという。
アールティが開発した人型協働ロボットFoodlyは、自然由来の不定形な食品を扱うことのできるピック&プレイスロボットとして、食品不定形物の3D認識技術を活用したAIビジョンを搭載し、人とロボットの協働のための新たな応用範囲を切り拓く革新的なロボットソリューション。
アールティは2016年から食品業界向けの人型協働ロボットの開発に取り組んできた。
この画期的なソリューション開発は、AI&ロボティクスの進化を食品業界にもたらすことを目的としている。
また人間の行う作業を代替することで、軽作業の代替のほか、苦渋作業の削減や、今後のスマートファクトリー化を行う際の自動化のポイントの検討にも活用できる。
Foodly TypeRは、Foodlyのフォルム、メカ機能、食品に直接触れられる食品衛生法適合品のハンドシステムをそのままに、開発に適したPCでの基本的なソフトウェアの開発を可能にしたモデル。
ロボット開発用オープンソースミドルウェア「ROS(Robot Operating System)」での開発に対応しており、動作作成にはROSを採用し、ビジョンシステムにはアールティが独自に開発している不定形物のAI認識技術NEKONOTE Visionを採用している。
ROSによる用途開発用モデルとして、十分な機能を備えている。
Foodly TypeRは、大学等の研究機関のほか、用途開発を行いたいロボットSIerの開発用ロボットとしての利用を想定している。