天地人、宇宙ビッグデータ活用した「天地人コンパス」に「Compass AI」機能を期間限定搭載
JAXA認定の宇宙ベンチャー天地人は1日、宇宙ビッグデータを活用したWebGISサービス「天地人コンパス」に期間限定で、AIが質問に答えてくれる 「Compass AI」機能を搭載すると発表した。
「Compass AI」は、夏休みの自由研究にAIと宇宙ビッグデータを活用してもらいたい、という思いで開発した機能。期間は、2023年8月31日まで。天地人のnoteで、自由研究の参考例も公開している。
「天地人コンパス」は、地球観測衛星のビッグデータを始めとする様々なデータを基に、解析、可視化、データ提供を行う土地評価サービス。農業から都市開発まで、様々な目的に合わせてカスタマイズが可能で、最適な土地を宇宙から見つけることができる。
「Compass AI」は、Azure Open AI serviceを利用したAI機能で、ChatGPTを活用して「天地人コンパス」に蓄積された宇宙ビッグデータを検索することができる。例えば、「東京駅の今日の気温は?」という質問に対し、Compass AIが宇宙ビッグデータからピンポイントで、気温を提供する。これまでChatGPTが学習していない宇宙ビッグデータを、ChatGPTで呼び出すことが可能な珍しい仕様となっている。
Compass AIや天地人コンパス フリープランは、夏休みの自由研究に役立つ。例えば、インターネットを活用しながら、東京周辺で涼しい場所として噂されている場所の実際の気温をCompass AIで調査したり、天地人コンパス フリープランで年間の気候の違いを調査したりすることで、衛星データとAIを活用した自由研究に仕上がる。
これまで、「天地人コンパス」は、「宇宙ビッグデータ米」プロジェクトやキャンプ場候補地を宇宙から衛星で探すプロジェクト、複数の土地の類似性を気象の観点から評価するプロジェクトなどに活用されてきた。
衛星データというと、多くの人が衛星から撮影した写真を思い浮かべる。衛星から撮影した画像は代表的な衛星データだが、天地人コンパスは、降水量などの気象情報や、3Dマップに代表される地形情報、赤外線によって観測される地表面温度なども世界中のあらゆる場所で取得可能。また、天地人コンパスでは、ユーザーが元々所有する地上データや、実績データなどを重ね合わせて、複合的に分析することもできる。
「Compass AI」は、天地人コンパスの新たなニーズを探る目的もある。今後の機能追加や、新サービス開発になどに活かしていくという。
「【期間限定】天地人コンパスAIを使って夏休みの自由研究をやってみよう!」