ヒストリア、ChatGPT×UE5の技術デモ「探偵モカと密室脱出」のデモ動画を公開
Unreal Engine専門のソフトウェア開発会社ヒストリアは4日、ChatGPT×UE5を用いた技術デモ、“声”だけでプレイする3D脱出ゲーム「探偵モカと密室脱出」のデモンストレーション動画を公開した。
本作はマイクにより声だけでプレイする脱出ゲーム。近年のAI技術――ChatGPTおよび文字起こし/読み上げサービスを利用することにより、コントローラーを使用しない「より自然なコミュニケーション」によるゲームプレイの可能性を探ることを目的として作られた。
以下の3つを具体的な目標として、「会話を通して名探偵モカにヒントを貰いながら、脱出のカギを見つけて部屋の中から脱出するゲーム」として仕立て上げた。
・自然言語(声)によるNPCとのコミュニケーション
・ChatGPTにより3Dキャラクターを動かす
・ChatGPTによりゲーム進行を行い、ゲームのシナリオを収束させる
*本作は社内の技術研究として制作されたプロジェクトであり、ゲームとしての一般公開の予定はない。
本作では3つのAIクラウドサービスを使用している。
1.文字起こし:Azure Cognitive ServicesのSpeech Service内「リアルタイム音声テキスト変換」
マイクから取得した音声をテキストへ変換。
2.行動・セリフ決定:「ChatGPT(GPT-4)」
文字起こしで得たテキストを元にプロンプトを発行し、NPCの行動と会話の返答を得る。
3.読み上げ:Azure Cognitive ServicesのSpeech Service内「Custom Neural Voice」
ChatGPTで得たセリフをボイスに変換。
クライアント側はUE5で動作しており、キャラクターの移動や演出などはUE5の機能を用いて行っている。
■開発者による見どころ紹介を公開
ChatGPTに任せたゲーム進行や自然な会話の実現方法などを紹介している。
■デモンストレーション動画
ショートver
ノーカットver