クラウドワークス、増加する生成AIの仕事トレンドを分析

企業と個人をつなぐオンライン人材マッチングプラットフォームを開発・運営するクラウドワークスは10日、クラウドソーシングサービス「CrowdWorks」で、生成AIの出現による仕事の傾向変化を分析したと発表した。

CrowdWorksは日本最大級のダイレクトマッチング型クラウドソーシングサービスで、2023年6月末時点で575.7万人のワーカーと91.7万社の企業が利用、250種類以上の仕事が日々受発注されている。企業や個人が気軽に仕事を発注できるサービスのため、過去よりテキストライティングの仕事が多く受発注されてきたが、動画メディアが台頭する時期には動画編集の仕事が増加するなど、CrowdWorks上で取引されている仕事からその時々に求められる仕事の風潮が伺える。

今回は直近で増加しているChatGPTや生成AIに関連する仕事約30万件の傾向を分析し、生成AI出現による仕事の変化をまとめた。

ライティング業務に含まれる低単価の簡易文章作成案件数のうち、生成AIを活用した案件の推移をみると、今年に入り231%増加している。フォーマットや仕様が固定できる文章作成の案件や、GPTにモデルを学習させることで生産性を改善する案件など、生成AIの活用が進んでいる。

また、自社で抱えるビッグデータの利活用を推進する企業の増加や、独自の機械学習モデル(AI)を作成する動きが見受けられる。このようにAI活用を推進する場合、データ入力、収集、整形、加工など、データの前処理を行う必要があり、こうしたAI周辺領域のビジネス事務の案件は単価が上昇している。

その他カテゴリごとに傾向を見ると、コンサルティング、開発、クリエイティブ、フィールドワーク、ビジネス事務、通訳・翻訳はChatGPTの使用を許可・推奨する案件が75%以上と大きく上回っている。一方、ライティングやリサーチの一部の業務においては、ChatGPT活用を禁止しているものも一定存在しており、ワーカーのスキルが引き続き重要視されている傾向が伺える。

<ChatGPTを推奨・要件とする仕事の例>
◉開発
・ChatGPTのAPIを使った、チャットを用いたユーザーインタビューサービスの開発
・ChatGPTを使って、メタバースで自然な会話ができるAIアバターの開発

◉コンサルティング
・ChatGPTを使ったブログ運営の立ち上げのコンサルティング
・企業のAIに関するお悩みに回答するコンサルタント

<ChatGPTを禁止とする仕事の例>
◉ライティング
・SEOライティングやHPコンテンツ作成等の際のChatGPTからのコピペ
・体験談や感想など実体験に関するアンケート回答

◉リサーチ
・特定の市場に関するマーケット調査(事例のリストアップや基礎情報の収集)
・アニメなどのコンテンツ作品の過去の配信状況等の調査

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「CrowdWorks」
クラウドワークス

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