Algomaticは29日、ChatGPTをビジネスで簡単かつ安心して活用できる「シゴラクAI」をグッドパッチに導入されたと発表した。
グッドパッチはUI/UXデザインを強みとした新規事業の立ち上げや、企業のデザイン戦略立案、デザイン組織構築支援などを行っている。その中で、市場リサーチやアイデアのブレストといった業務を効率化するため、ChatGPT Plusを活用していた。しかし、ChatGPTは個人のアカウントごとにカードで決済を行う必要がある。さらに、会社カードでは5アカウントまでしか紐づけることができず、9枚ものカードを作成していた。こういったカード登録や更新、請求書回収といったオペレーション負荷が希望者の増加に伴い課題となってした。
そこで、ChatGPT Plusと同じGPT-4を用いたチャット形式の言語生成サービスでありながら、請求書払いに対応していることに加え、アカウント管理ができ、プロンプト(AIへの指示文章)のテンプレートも搭載しているシゴラクAIが導入された。
類似サービスはいくつかあるが、AIは変化が激しいことから、グッドパッチでは変化に柔軟に対応できるように最低利用期間が短いツールを探していた。シゴラクAIは最低利用期間が短く、同時にAlgomaticがAI関連の研究開発に強みを持っている点を評価したという。
シゴラクAIは、誰もが安全かつ簡単にChatGPTを活用できるように作られたWebサービスであり、以下のような特徴がある。
1. ChatGPTに入力するデータが学習されず安心
ChatGPTに入力した文章はOpenAIの学習に使われる可能性がある。一方、学習されないように会話履歴をオフに設定すると、過去の記録を見返すことが難しくなってしまう。「シゴラクAI」はAPIを利用しているため、入力した文章をOpenAIに学習されることなく安心して活用できる。
2. 誰でも成果を出しやすい
ChatGPTは用途が幅広い反面、プロンプト(AIへの指示)の作成スキルが必要。「シゴラクAI」は様々な職種ごとのプロンプトテンプレートを搭載しており、誰でも簡単に成果を出しやすいようになっている。また、希望に応じて専用プロンプトの開発や、プロンプトにとどまらないワークフロー全体の自動化などのサポートも行う。
3. ユーザーの利用実態を管理できる
ChatGPTは、企業が使用許可をしていない、あるいは従業員が個人利用していることを企業側が把握できていないケースがあり、シャドーITとも呼ばれ問題になっている。「シゴラクAI」では、ユーザーアカウントを管理できるうえ、利用量も可視化できるようになっている。