アシスト、横断検索に続き、Gleanの生成AI機能「Glean Assistant」をリリース
アシストは22日、今年5月30日付けで国内エンタープライズ向けに販売開始したSaaS型インサイトエンジン「Glean(グリーン)」の横断検索機能(Glean Search)に、ChatGPTを連携させた生成AI機能「Glean Assistant」をリリースすると発表した。
企業内でChatGPTを活用するためには、①Microsoft 365やBox、Salesforce、SlackなどのSaaSからデータを収集し、学習用のデータをインプットすることから始めなければならない、②生成結果の精度を維持するために常にチューニングしなければならない等、膨大な工数とコストが掛かる。加えて③権限などのセキュリティ設定も課題になる。
Gleanが提供するオールインワンプラットフォームでは、各種SaaSに容易に接続してデータ準備にかかる時間やコストを削減でき、さらにGleanのナレッジグラフによって常に高い精度を維持することで、チューニングやメンテナンスコストを劇的に削減する。また、LLMは全てオプトアウトに対応するため社内データを学習させずに利用でき、かつユーザーのアクセス権に合わせてユーザーが知り得る情報の範囲内でパーソナライズされた回答を生成するため、セキュアで信頼できる環境を構築可能。
「Glean Assistant」は、ChatGPTとの連携や、横断検索機能「Glean Search」との組み合わせにより、自社データや社内ナレッジはもちろん、社外データも最大限に活用した効果的かつ安全な生成AIの利用を可能にする。ChatGPTと同様に、QAや検索、メール作成や文書の要約、提案書の作成補助まで、ユーザー一人一人が生成AIの価値を最大限に享受しながら生産性や質の向上を実現できるだけでなく、全社での生産性向上、企業力向上にも寄与する。
最大の特長は、社内システムのデータや情報のみを検索やチャットの回答生成の対象にすることができる点。世界中のナレッジを基に回答する「Generalモード」と、社内のナレッジのみを対象にする「Gleanモード」を一つのWebブラウザ上で使い分けでき、セキュリティを担保しながら社内外のデータから最適な回答を得られる点にある。
例えば、以下のような使い方ができる。
Generalモードで「製造業が抱える課題を10個あげて」と指示を出す
→ 世の中の情報から10個の課題が回答として生成される
→ Gleanモードに切り替えて「それらの課題に対して、アシストは何を提案できる?」と質問する
→ 社内の情報を基に提案のアイデア出しをしてくれる
アシストでは、安心安全な環境において社内の情報流通を最大限促進させるGleanを顧客企業向けに積極的に展開していく。