アドビ、 次世代のAdobe Fireflyモデルを発表

アドビは11日、クリエイターの祭典であるAdobe MAX 2023で、次世代のクリエイティブな新生成AIモデルである「Adobe Firefly Image 2 Model 」、「Adobe Firefly Vector Model 」、「Adobe Firefly Design Model 」「Adobe Firefly Image 2 Model」を発表した。

「Adobe Firefly Image 2 Model」は、より柔軟なクリエイティブコントロールと高い画像品質を実現し、次世代の画像生成AIモデルとして進化を遂げている。「Adobe Firefly Vector Model」は、ベクター画像特化型の生成AIモデルで、アドビが得意とするベクターグラフィックと生成AIの両方の知見を活かし、Adobe Illustratorの新機能「テキストからベクター生成」(ベータ版)としてワークフローに直接統合されている。「Adobe Firefly Design Model」は、Adobe Expressの新機能「テキストからテンプレート生成」(ベータ版)に実装され、高品質なテンプレートデザインを瞬時に生成する。

2023年3月のベータ版の提供開始以来、Adobe Fireflyの初代モデルは世界中で30億枚以上もの画像を生成し、最速で世界で多くの人々に商用にも安心して利用される画像生成 AI モデルになった。Adobe Fireflyの初代モデルをベースに開発された「Adobe Firefly Image 2 Model」には、ユーザー指定のカスタムスタイルでコンテンツを生成する「生成Match」、写真スタイルの画像調整を可能にする「写真設定」、優れた結果を得るためにプロンプトの追加や言い換えを支援する「プロンプト候補」などの新機能が追加された。アドビの製品に初めて触れるユーザーの9割が使う、人気の高いAdobe Firefly web版で利用できるようになった新機能「テキストから画像生成」を含め、クリエイティブコントロールと画質が大幅に強化された次世代の画像生成AIへと進化を遂げた。

「Adobe Firefly Image 2 Model」は、より高品質な画像やイラストを生成し、肌、髪、目、手、身体の構造を改善することで人物のレンダリング品質を高め、より良いカラーを表現し、ダイナミックレンジを改善している。さらに、ユーザーにより柔軟な出力コントロールを提供し、思い描いた通りの結果により早く到達できる。「Adobe Firefly Image 2 Model」は11日から、Adobe Firefly web版で提供を開始する。初代モデルと同様に、「Adobe Firefly Image 2 Model」は、Adobe Stockが収録する画像、オープンライセンス画像、著作権が失効したパブリックドメインコンテンツでトレーニングされている。テキストプロンプトは日本語を含む100言語以上をサポートしており、有料プランでは優先的に処理を受けられる生成クレジットが新たに付与されるようになった。

アドビのベクターグラフィックと生成AIの専門知識を結集した「Adobe Firefly Vector Model」は、次世代の高品質なデザイン&イラストレーションツールを実現する。これは、人が制作したものと同等の品質のベクターとパターンを生成できる、ベクターグラフィックに特化した生成AIモデル。その最初の実装が、ベータ版としてAdobe Illustratorに搭載される新機能「テキストからベクター生成」で、これはシンプルなテキストプロンプトからさまざまなベクターグラフィックを簡単に生成することを可能にする。グラフィックは編集可能な状態で生成され、パスはコンパクトにまとめられ、グループ化されており、編集や再利用も容易。この革新的な機能により、すばやくインスピレーションを得たり、ムードボードやマーケティングや広告用のグラフィックを作成することが可能。

「Adobe Firefly Design Model」は、「Adobe Firefly Image Model」、Adobe Stock、Adobe Fontsと組み合わせた最高のプロフェッショナルなレイアウトテクノロジーを実装し、Adobe Expressの新機能「テキストからテンプレート生成」(ベータ版)により、美しいテンプレートデザインを瞬時に生成する。「Adobe Firefly Design Model」は、印刷、SNS、web広告などといった、Adobe Expressで編集可能である一般的なアスペクト比のあらゆるテンプレートを生成できる。これにより、ユーザーは想像したものを瞬時に制作へと移行でき、また中小企業やエンタープライズ企業は、より効率的でパーソナライズされたマーケティングのために、コンテンツ制作を加速させることができる。

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