エクサウィザーズは23日、同社が提供する介護特化の経営・運営支援サービス「CareWiz」を軸に、介護事業における経理や人事などのバックオフィス業務を生成AIで効率化するバックオフィス業務集約化サービスに参入することを発表した。
本事業における最初の取り組みとして、全国32施設の有料老人ホーム・シニア向けマンションを展開するグッドタイムリビングと業務提携を締結し、同社の知見を得ながら介護請求業務の効率化サービスを開発する。なお、同サービスは2024年度(2025年3月期)の提供開始を予定している。
労働力人口の減少に伴い、介護人材の不足が深刻な課題となる一方で、2024年には財務諸表公表の義務化が始まり、介護業界のバックオフィス業務の肥大化が懸念されている。しかし、バックオフィス業務ごとに専属の担当者を配置するのは中小事業者では難しいのが現実。また、介護業界における小規模法人の大規模化の議論も進んでおり、今後バックオフィス業務の集約化が進むことが予想される。
エクサウィザーズは上記課題の解決に向け、生成AIを活用した介護事業所のバックオフィス業務集約化サービスに参入する。
本取組では、業界内でもいち早くICT技術を活用して介護現場の周辺業務やバックオフィス業務の省力化を進め、介護スタッフの専門性の高い働き方を実現することで、顧客満足度の向上に取り組んできたグッドタイムリビングと業務提携を締結し、介護請求業務の効率化サービスを開発する。
これにより、グッドタイムリビングが有する多施設運営、本部機能を持ち合わせた介護事業所運営オペレーションのノウハウを活用するとともに、同社施設との連携により、サービスの開発段階から各機能やUI/UXについての現場の意見やニーズなどを反映していくとしている。
今回の新規開発するサービスは、介護士や現場スタッフがレシートや領収書、サービス提供表などの利用実績がわかる書類をアップロードするだけで、請求書作成から実際の請求までの一連の請求業務を、生成AIを活用しながら代行するサービス。
従来の請求業務は、介護サービスの内容や時間、利用者の状況により異なる情報を正確に記録し請求する必要があることから、システムが十分に整っていない場合、その業務負荷によりサービス提供に影響を及ぼしてしまうといった課題があった。エクサウィザーズの介護請求業務効率化サービスによって、生成AI等の最新テクノロジーをフル活用することで同業務における複雑さを解消し、介護士や現場スタッフが本来の介護業務に集中できる環境を実現する。