アイアクト、江戸川区 Web サイトがAI による検索と生成 AI を採用

AI 検索「Cogmo Search(コグモ・サーチ)」を提供するアイアクトは24日、江戸川区の公式 Web サイトにて、AI 検索によるサイト内検索と、検索結果を要約して解説を表示させる生成 AI・ChatGPT オプションが採用されたと発表した。

江戸川区役所は、Webサイトの利便性向上にはWebサイトのカテゴライズやナビゲーションなどの情報構成の工夫だけではなくサイト内検索を改善すべきと、これまでにもGoogleカスタム検索ではない幾つかの商用検索ツールを採用し改善に取り組まれてきた。

商用のサイト内検索ツールは検索精度の改善ができることがメリットである一方、「単語(キーワード)ヒット」の検索技術のため、Googleのような文章による検索や曖昧検索に対応するには膨大なキーワードや類義語の登録が必要など、運用コストの限界が検索性能の限界を生んでいた。

そこで、区民への最適な情報提供と利便性向上、運用コスト改善の根本的な解決策として、高精度な検索が可能で、かつ、商用サイト内検索ツールと同じように検索精度のコントロールが負担なくできる AI検索「Cogmo Search」を採用した。採用までには実際の江戸川区のWebサイトを「Cogmo Search」で検索できるようにし、コロナ、子育て、イベント、助成金など約300件の検索語句(単語、複数単語、文章)で検索精度を確認し、各種検索ツールと比較、「Cogmo Search」の優位性が評価されたという。

また、ChatGPTに検索結果の要約文を生成表示させるオプション機能も検証し、生成された要約文が情報提供するにたり得る精度と判断。ChatGPTオプションも採用となった。これにより、検索結果の一覧をクリックして詳細情報へ遷移する前に、検索時点で概要を回答提示することで、区民に分かりやすく情報を提供できることになる。江戸川区のWebサイトは、AI 検索「Cogmo Search」とChatGPTによって、これまでの課題をシンプルに解決する新たなWebサイトへと生まれ変わり、来春の公開を予定している。

アイアクトのAI検索「Cogmo Search」は、単語のみならず文章での検索も可能。特に自治体やFAQの多いWebサイトの検索窓には口語文での検索入力も多いため、言葉のゆらぎも吸収して意味理解するAI検索で高精度な結果が表示できることが求められる。また、検索結果を一覧で表示するだけでなく、ChatGPTを利用して検索結果一覧の最適部分のみの文章を用いた解説文を表示することで、検索を利用する住民が、調べたいことの概要を簡潔な文章で把握でき、即自己解決できる手段となる。

さらに、「Cogmo Search」は、簡単な設定でAIの検索精度を更に高め、表示させたいページを上位に位置付けることが可能、住民の求める情報を最適化して提供することが可能となる。

大量の情報資産がありつつも、いざ必要とされたときには埋もれてしまって情報提供できない、最適な情報が掘り起こせない、という課題をしっかり解決する。

■サイト内検索とChatGPTオプションのイメージ図

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「Cogmo Search」
アイアクト

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