“デジタルとAI化を加速してより豊かな社会を実現する“というビジョンを掲げるAI-DataScienceは22日、医師診療支援AIサービス「キュラルミ」を導入するフランスのクリニックで、診察効率が2倍以上向上したことを発表した。
また今回、医療に限らず、同社がAI/SaaSを企画・開発し、各業界の業務効率化を達成させていく提携パートナシップを開始する。
Curalumi(キュラルミ)とは、Cure(治る)とLuminous(輝く)を組み合わせた造語。
生成AIを活用し、スマホで症状をAIにいつでも相談できるWEBサービスで、クリニックや病院が発行したQRコードを読み込むと、AIに相談した内容や問診内容が医師に送信される。キュラルミへの症状に関する相談は完全無料で行える。
診察前に医師に症状を共有できるため、診察時間の短縮、さらに1日で診察できる患者数の増加、患者待ち時間の短縮、対応スタッフの負担軽減などが期待できる。
同社はフランスのクリニックで、キュラルミのPoCを進めてきた。その結果、これまで2時間で診療できる患者数が7人ほどであったところ、キュラルミ導入により2時間で15人の診療に成功した。
今回のPoCを通じて、キュラルミが2倍以上の診察効率向上に貢献することが示されたという。
日本国内においては、病床数260床を持つ福山こころの病院や、鹿児島県の複数診療科クリニック、東京港区のオンライン診療クリニックなどでの導入とPoCが開始予定。フランスの各クリニックでの拡大も目指しながら、国内普及も進めていく。
なお現在トライアルユーザーも随時募集しており、機能改善を図りながら、あらゆる病院における診察効率向上への貢献を目指すとしている。