両備システムズ、自治体職員向けグループウェア「公開羅針盤V4」で「問合せAI回答サービス」提供開始
両備システムズは10日、同社が提供する自治体向け内部情報システム「公開羅針盤V4(コウカイラシンバン ブイフォー)」のグループウェアシステムで機能する「生成AIチャットサービス」で、庁内の職員からの問い合わせに生成AIで回答ができる自治体職員向け「問合せAI回答サービス」を2024年8月から提供開始すると発表した。
行政機関における正確性や専門知識の欠如、法規制の遵守、データの一貫性、透明性の確保といった生成AIを活用する上での課題をクリアし、LGWAN(総合行政ネットワーク)内のセキュアな環境で、自治体業務の業務効率化を支援する。
本サービスは、「公開羅針盤V4」グループウェアシステムでMicrosoft社のAzure OpenAI ServiceとAzure AI Searchを使用してRAGを実現し、自治体独自のデータを参照し回答するAIチャットボットサービスを提供する。RAG機能を利用することで、庁内の問い合わせ対応や議会答弁の作成支援など自治体ごとに異なる業務やニーズに応じてカスタマイズされた情報の提供が可能になる。
■特徴
・自治体のLGWANの端末からの利用が可能。
・公開羅針盤V4グループウェアのキャビネット機能に登録されている自治体が保有する独自データを利用することがでる。これにより、ファイルのアクセス権限の管理やファイルの二重管理をすることなく利用することが可能。
・生成AIからの回答に引用元のリンクが記載され元データを参照し確認できる。生成AIの利用に付きまとうハルシネーション(誤回答)の対策を容易にする。
・システム管理者は公開羅針盤V4グループウェアシステム上にリアルタイムでグラフや表に表示される職員ごとのトークン使用量やよく使われるBotなどの利用状況を確認できるため、効果測定を行うことができる。
■提供価格
固定料金+従量課金(個別見積となる)