グロービス経営大学院は29日、生成AIを活用した対話型学習システム「GAiChaL-2.0(β版)(GLOBIS AI Chat Learning、略称 ガイチャル)」を開発、MBAプログラムの科目での復習ツールに導入を開始したと発表した。
2024年7月期開講科目の「アカウンティング基礎(3カ月・7月期中に17クラス開講)」の復習ツールへの提供から始め、今後さらに活用範囲を広げていく予定。MBAプログラムの科目に生成AIを活用した復習の仕組みを全学的に導入するのは、国内のビジネススクールとして初の試みだという。
グロービス経営大学院に通う社会人学生は、「GAiChaL-2.0」を用いた復習ツールを使うことで、実践演習を通じたスマートフォンでの学習がいつでもどこでも可能になる。「GAiChaL-2.0」は昨年3月にリリースした「GAiChaL-1.0」の進化版で、グロービス経営大学院が長年培ってきた教員と学生の対話メソッドをシナリオとして組み込んだことが最大の特徴。
グロービス経営大学院の科目は、基本的に全6回で構成されている。「GAiChaL-2.0」を用いた復習用ツールでは、各回につき必ず理解しておきたい基礎的な部分を扱った演習を用意している。選択式問題だけでなく記述式問題も出題され、回答に応じたフィードバックが表示されるほか、回答が適切でなかった場合には、学生は、ヒントを参考に再度回答を行うこともできる。このような生成AIとの対話を通じて深い理解を促すことが可能だという。