飲食店DXを推進するロボティクスソリューションカンパニーであるDFA Roboticsは29日、提携するPudu Robotics社(中国深セン)が提供する、下げ膳特化型の配膳ロボット「Hola Bot(ホラボット)」を、東京・八丈島のリゾートホテル「リードパークリゾート八丈島」に導入したと発表した。
導入により、レストラン内の下げ膳のためにスタッフが移動していた距離を大幅に削減し、オペレーションの効率化やスタッフの身体的負荷削減を実現する。
豊かな自然と文化、歴史に彩られた八丈島は観光地として人気がある島。美しい自然環境やダイビングスポットなどがあり、観光客が訪れる。繁忙期は夏や連休などのシーズンに集中。観光客数は夏季が最も多く、年間の観光客数は約12万人を超える。
一方で、八丈島内の八丈町という町で暮らす約8500人 (2021年時点)のうち、観光業の従事者数は減少傾向にある。町全体の生産年齢人口(15-64才)においても4629人、構成比56.2%(2010年時点)と、年々人口減少が進んでおり、「八丈町人口ビジョン 八丈町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の町民アンケート調査では、人口減少問題について、町民の約84%が不安を抱えおり、雇用や観光振興などの施策推進が望まれていることが分かった。
DFA Roboticsは、島の観光、産業、経済の活性化のための新たな施策として、八丈島で初めて、ロボティクスソリューションの一環である配膳ロボットの設置・導入を行った。
配膳ロボットの導入により、人手不足による影響を緩和し、島の観光業、ホテルや飲食店の店舗運営に貢献するとしている。
今後、DFA Roboticsは、世界中の離島を含め、各地域が抱える人手不足や生産年齢人口の減少、高齢化などの課題解決に向け、ロボティクスソリューションを提供するという。