M&A総合研究所は7日、自社のDXシステムである「Digitalize M&A」とChatGPTを連携させることにより、さらなる業務効率の改善を図り、革新的なビジネス手法の確立を目指していると発表した。
同社のAIソリューションは、リアルタイムのデータ分析と高度な自然言語処理を組み合わせ、M&Aプロセスにおける様々な課題の解決に向けた新たな可能性を探求している。
ChatGPTとLangChainを用いた業務効率化を実施
1.社内のナレッジポータルと連携し研修体制を強化
ChatGPTと社内のナレッジポータルをLangChainで連携し、近傍探索アルゴリズムを用いることで、質問に対する回答を的確に即時で返すことが可能となる。
属人的な研修も行いつつそれを補完する形で、新人社員の疑問点や悩みに対応する。
ナレッジポータルは組織全体の知識共有を促進する目的で作成したものであり、これとChatGPTを連携することでさらなる社内での情報の流動化を図り、組織全体の知識レベルの向上と人材育成の質と効率の向上を目指す。
2.事務作業のさらなる効率化
社内では多くの事務作業を伴うことがあり、これらの作業を効率化・削減することは大きな課題となっている。
同社はこれまで社内DXシステムである「Digitalize M&A」を用いて効率化を図ってきたが、事務作業でChatGPTの活用を試みたところ一定の削減効果が見られた。
従来通り「Digitalize M&A」を用いて情報処理プロセスの自動化を進める中で、どうしても手作業で行う必要がある煩雑なタスクをChatGPTにより削減し、「Digitalize M&A」だけでは実現できなかった事務作業の自動化・効率化をさらに進めていく。
3.ChatGPTによる知識管理とサポートの革新
社内DXシステムである「Digitalize M&A」に組み込まれたChatGPTは、業界特有の専門知識や社内のノウハウを熟知し、社員への知識提供と問い合わせ対応の改善をもたらす見込み。
人間らしい対話形式での応答や的確な情報提供により、社員への業務サポートのクオリティを向上させ、生産性と効率性の向上が見込める。
同社ではこういった新技術の活用の中においても、徹底したデータセキュリティ構築や、プライバシー保護に取り組んでいる。厳格なアクセス制御や暗号化技術の導入により、機密情報の保護と法的要件の遵守を徹底していくという。
また、同社はデジタルトランスフォーメーション(DX)の先駆けとして、AIやChatGPTを活用して革新的な取り組みを行っている。
今後も同社は、「M&A×Tech」のリーディングカンパニーとして最新のテクノロジーと最先端の知見を駆使し、より良いM&A・事業承継の実現のために努力していくとしている。