AIプラットフォームを提供するAI insideは19日、鹿島建設と共同で、AI inside のマルチモーダルなAI統合基盤「AnyData」を利用した「AIとドローンによる資機材管理システム」を開発したと発表した。従来、人が巡回・目視で行っていた資機材管理業務をデジタルツイン上で行うことを可能とし、現場職員の安全性と作業効率の向上を実現する。
本システムは、2022年度の国土交通省による「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト(PRISM)」に採択され、鹿島建設が施工する建設現場にて既に導入されており、現場職員の業務時間を約75%削減する有効性が確認された。今後は、本システムの高度化および鹿島建設での全社展開を見据えた他現場へのシステム転用などを支援し、建設現場のDXに貢献するとしている。
AI inside は、建設現場における資機材管理の課題を解決し現場職員の安全性向上・作業効率化を目指して、鹿島建設と共同で「AIとドローンによる資機材管理システム」を開発した。人より高速で移動可能なドローンと画像認識AIを組み合わせることで建設現場の資機材管理を高度化する。
本システムの構築においては、AI inside が独自開発したマルチモーダルなAI統合基盤「AnyData」を利用した。ドローンで空中から撮影した工事現場の画像をもとに、現場に点在する資機材の名称や位置を特定するAIモデルを「AnyData」にて生成し、これを鹿島建設の現場3Dモデルと連携させることで、ドローンの空撮映像から自動で資機材を検知するとともに、同3Dモデル上でそれらの名称や位置を表示・管理することができる。人の巡回・目視による資機材探索を不要とし、現場職員の安全性向上・作業効率化に貢献する。