営業DXソリューション「FORCAS」は20日、大規模言語モデル(LLM)を活用した新たな開発の第1弾として、ターゲット企業が抱えている可能性のある課題を提案する「AI企業課題サジェスト」機能の提供を開始した。
FORCASは、顧客提案前の事前準備を効率化するリサーチ機能を提供し、多くの企業の営業、インサイドセールスの皆様に利用されている。
一方、ユーザーからは「取得した情報から顧客課題を特定することは時間がかかる」「取得した情報を顧客課題と結びつけ、提案に活用する習熟度が、営業個人の経験値によって大きく異なる」との声が多く寄せられていた。
そこで本機能は、FORCAS上の企業情報から「企業の悩み」を抽出し、テキストで提案。営業やインサイドセールスの方がより迅速に課題にたどり着くことを可能にし、リサーチ時間の大幅な短縮を実現する。さらに、経験値が浅い人でも高精度な仮説を持って営業活動ができるようアシストし、教育コストの削減にも貢献する。
新機能の特徴
・FORCASの持つ豊富な企業情報とLLMを組み合わせ、ターゲット企業の抱えている可能性のある課題を具体的に提案
・アプローチに即座に活用できるよう、営業部長・情報システム部長・人事部長といったペルソナ別に課題を表示
本機能は、FORCASを提供するユーザベースが2023年4月に発表した「ChatGPT・LLM活用推進プロジェクト」の一環として、FORCAS事業のメンバーが提案し、開発を進めた。
本リリースでは上場企業のみを対象にしていますが、今後は、一部の非上場企業まで拡大していく予定。
今後もFORCASに限らず、ユーザベースは提供する各種プロダクトの開発においてChatGPT・LLMを活用した機能実装を加速し、顧客起点で変化にスピーディに対応する経営の支援を行っていくという。