グロービス、学習管理システムで生成AIを活用した研修業務支援サービスの実証実験開始

グロービスは7月31日、学習管理システム「GLOPLA LMS(Learning Management System)」が提供するサービスの一部として、「ChatGPT」などの生成AIを活用した研修業務支援サービス 「GLOPLA AI」の実証実験を開始したことを発表した。

「GLOPLA AI」は、企業研修における一連の業務 従業員の学習に、生成AIを活用して支援するサービス。研修のテーマ設定から実施後レポート作成まで広く人事担当者をサポートし、適切なフィードバックや学習履歴に応じたレコメンドを通じて、従業員の成長に貢献することを目指すという。今回は、「GLOPLA AI」に実装予定の機能の一部を協力企業に対して提供し、育成業務の効率化への影響などを検証する。

「GLOPLA LMS」をはじめとするGLOPLAシリーズは、従業員の成長を加速させる一連のサービスの総称。6000社を超える研修実績を通してグロービスが蓄積してきた研修設計・運用の知見を活用し、今後複数のアプリケーションサービスへと拡張を予定している。今回実証実験を開始する「GLOPLA AI」は、GLOPLAシリーズを包括的に支えるAIツールとして、研修の企画から運営・評価に関わる業務効率化、さらに研修カリキュラムの作成、テスト生成の自動化などへの高精度なコンテンツ作成までの活用を広げていく予定。

今回の実証実験では、社内で行った生成AI検証の結果をベースとして、アンケート要約機能を協力企業に対して提供し、顧客の業務効率化への影響や、機能による成果物の品質などを検証する。

「GLOPLA LMS」と併せて「GLOPLA AI」を活用することで、研修を企画・運営する人事担当者は、研修の評価・報告業務をより効率的に行えるようになり、研修の企画や運用改善により注力しやすくなる。

また、機能が活用されるたびデータがAIモデルに学習されるため、記載すべき事項の欠損防止や、正確で良い要約の実現などの研修レポートの精度向上、さらに研修結果に対する新しい示唆・観点の提供が可能になる。研修後、参加者へよりタイムリーにフィードバックを伝えることも可能になり、従業員の学習の定着やステップアップにつながる。2023年8月から本実験を開始し、来年度の本格展開を目指すという。今回の実証実験で得た知見をもとに機能のブラッシュアップや運用フローの構築を推進し、多くの企業に利用される体制の実現を目指す。

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学習管理システム「GLOPLA LMS」
グロービス

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