TISインテックグループのTISは10日、電気通信大学(電通大)が東京都の「大学研究者による事業提案制度」に提案し、採択されたテーマ「AIとIoTにより認知症高齢者問題を多面的に解決する東京アプローチの確立」に参画すると発表した。
TISは、本提案の対象領域である「少子・高齢化等を見据えた東京のまちづくり」にIT技術を活用して参画。本研究の中では、IoTデバイスおよびBAN(Body Area Network)型ウェアラブル機器を活用する新しいネットワーク規格の設計・実装に加え、センサーの近くに分散配置された計算機で効率的な計算を実現するエッジコンピューティング実現を目指すという。
東京都は、都内大学研究者からの研究成果・研究課題を踏まえ、都の施策に反映させる事業提案を募集する仕組みとして、「大学研究者による事業提案制度」(東京都提案)を実施している。
電通大が東京都提案へ応募した本提案は、有識者などによる審査および都民による投票を踏まえて、採択された。本提案では、認知症高齢者自身・家族・介護者のQoL向上を実現するために、AIやIoTなどの高度情報技術を活用するパイロット事業を推進し、都全域で実施するためのシステムや制度設計を「東京アプローチ」として提言することを目的としている。
電通大を中心とする提案グループは、TISを含む、医療、介護、人工知能、情報システム、ネットワークに強みを持つ大学や企業が集まって構成される。