クラフターは29日、同社が提供する、ChatGPTをビジネスで安全に活用する業務効率化ツール 「Crew」の滋賀県庁との実証実験を開始したこと発表した。
滋賀県庁はChatGPTの業務活用を検討するため、8月から「Crew」を利用した実証実験を開始することを発表した。クラフターが提供している、ChatGPTをビジネス利⽤で安全に活⽤する業務効率化ツール「Crew」は、この実証実験に選定された。
「Crew」は、企業・行政がChatGPTを手軽に安全に使えるサービス。
「Crew」は高度な権限管理やセンシティブな情報の検知、グループ共有、社内書類の管理等の機能が特長。
ChatGPTを始めとした生成型AIを利用する際、登録している従業員の管理や外部への情報漏洩などのセキュリティ対策に課題がある。
「Crew」では、個人情報などのセンシティブ情報を検知し非表示にし、登録している従業員の権限を設定でき、個人情報の検知機能、ログ監視などの機能でビジネスでもChatGPTを安全に使えるような環境を提供している。フィルタリングするNGワードを追加することにより、企業ごとに独自の秘密情報を追加できる。企業メールアドレスで簡単に登録でき、チャット画面で質問ができる。OpenAIにおいて個別に登録する必要はない。管理者が詳細な権限設定を行うことができるので、情報の制約や切り分けは容易だが、チャット内容はオープンに共有されるので、システムの知識に明るくない人でもチャットを参照できる。
また、ChatGPT単体にはない書類を元にした会話機能もある。説明書類や手順書といった社内文書をアップロードして書類から回答でき、繰り返し発生する同等作業や、異動者や採用者のオンボーディングトレーニングを代替して行うことが可能。
「Crew」の特徴
✔ ChatGPTへの情報受け渡しがセキュア
✔ 企業側でアカウントや権限の管理ができる
✔ グループチャットがあり、複数人での情報共有が可能
✔ プロンプトエンジニアリング(AIへの指示出し)のテンプレートあり
✔ 企業独自の資料から回答できる
「Crew」の豊富な機能
社内資料から学習:
会社で利用する資料をアップロードすると、内容に従った回答ができる
グループチャネル:
会話したスレッドに複数名で参加プロンプトやチャットが苦手なメンバーも利用できる
グループ権限設定:
部署、チーム、役職に応じて臨機応変に権限をグループ分け、検索や削除できるユーザーを指定できる
セキュア機能:
OpenAIへのデータ受け渡しの制限。入力データが学習に利用されず、外部に漏れないセキュアな環境
NGワード登録:
デフォルトの除外ワードに加えて、会社特有のNGワードを登録できる
アカウント管理:
管理画面からメンバーの招待。メンバーは企業のメールドメインで登録できる
チャット履歴の蓄積:
ユーザー毎の利用状況やチャット履歴が確認可能