Carelogyは2日、同社が運営する、猫の顔写真から痛み表情を判定することができるAIサービス「CPD: Cat Pain Detector(キャット・ペイン・ディテクター)」の判定精度が、従来までの90%から95%まで向上したと発表した。
「CPD」とは、今年の5月にリリースした、猫の顔写真をアップロードするだけで、AIが猫の表情を分析して痛みの徴候を調べることができる無料のWebアプリ。
本サービスは、同社と動物のいたみ研究会(代表:枝村一弥・日本大学)と共同研究・開発にて生まれたものであり、「手軽にアクセスできる」「医学的に評価されていて安心」などの評判から、リリースから約4カ月で世界40以上の国・地域、10万人以上のユーザーが利用しているという。
「CPD」は数千枚の猫の顔画像を学習したAIであり、今年5月のリリース時点でも判定精度90%だったが、ユーザーの判定データを更にAIに学習させることで、判定精度95%以上の実現に成功した。
以前までのAIでは、痛み表情がない画像でも「痛み表情:あり」と判定されてしまうケースが稀に発生していたが、今回アップデートされたAIではそのような過剰な判定が激減し、より信頼性の高い猫の表情分析AIになった。
また、今回のアップデートでは、AIモデルの40%軽量化も同時に行っており、判定速度の高速化も体感できるという。