ウィーメックス、「ChatGPT」と音声認識AIを活用した薬歴入力支援システムの実証実験スタート

PHCホールディングス傘下の ウィーメックスは6日、日本マイクロソフトの技術協力を得て、OpenAIが開発した生成AI「ChatGPT」と音声認識AIを活用した薬歴入力支援システムの、薬局における実証実験を開始したことを発表した。

今回、実証実験を開始した薬歴入力支援システムは、薬剤師と患者の服薬指導時における音声を、音声認識AIが解析・テキストデータ化し、「ChatGPT」により薬歴のフォーマットに要約・変換され、薬剤師の承認をもって、連携する薬歴システムに自動入力されるもの。ウィーメックスは、「ChatGPT」と音声認識AIを活用した薬歴入力支援システムの開発・提供を通じ、薬剤師の業務効率化・残業時間の削減に貢献していくとしている。

特定の事業分野に特化した「ChatGPT」や音声認識AIの活用においては、高い精度を実現するために、良質なデータを用いたAIの追加学習や専門的なプロンプト・エンジニアリング(AIへの最適な命令文の設計)が非常に重要。ウィーメックスは、保険薬局用コンピューター「PharnesV」シリーズの高度なチェック機能等を実現する良質なデータと、1980年の初の保険薬局用コンピューターの発売以来、現場支援を通じて培ったノウハウを保有しており、薬歴入力支援のための高度なシステム開発が可能。

また、「ChatGPT」の利用に関して指摘されるセキュリティ課題に関しても、マイクロソフトが提供する、セキュアに「ChatGPT」等のAIを利用できる「Azure OpenAI Service」と、「3省2ガイドライン」に準拠したウィーメックスの電子薬歴システムにより、情報漏洩リスクや個人情報の二次利用に配慮した設計となっているという。

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