Ubieは25日、全国の病院・クリニックを対象に「ホームページAI相談窓口」の無償提供を開始した。
来院前に各医療機関のホームページからAIを使用した事前問診ができるサービスで、患者の症状に応じた適切な案内と問診時間削減による院内感染リスクの低減を実現する。導入・設置にかかる費用は無料。
各医療機関のホームページ上で問診を行い、問診結果を事前に共有できるサービス。患者は、症状に応じた20問程度の質問に回答し、問診結果を受診前に医療機関へ送信できる。医療機関側は、医師語に翻訳された問診結果を受け取ることで、事前に患者の症状を把握でき、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の関連症状がある場合は「導線や診療時間を振り分ける」、「発熱外来に対応している他医療機関を案内する」など適切な対応を取ることができる。また、受付での問診時間の短縮により、院内感染リスクの低減にも繋がるという。
年始から新型コロナの再拡大による第6波が全国に到来している。より感染力の強いオミクロン株により病院・クリニックでは、来院患者がこれまでにない速さで急増しており、また、新型コロナ関連症状患者の一次対応や振り分けを行う各自治体の保健所のリソースも逼迫し、医療崩壊の危機を迎えている。未だ感染のピークが見えない状況でこの危機を乗り越えるためには、病院・クリニックがより多くの患者さんを受け入れられる体制の構築と従業員・患者の院内感染防止が必要不可欠。
同社は、2018年から医療機関に向け、紙の問診票のかわりにタブレットやスマートフォンを活用した「ユビーAI問診」を提供しており、AIを活用したスムーズかつ詳細な事前問診を実現することで、医療現場の業務効率化や患者の滞在時間削減に寄与する新しい医療体験を生み出している。今回の第6波における医療現場の状況を踏まえ、持続可能な医療体制の構築のため、一部医療機関で試験的に導入していた「ホームページAI相談窓口」の正式リリース及び無償提供開始を決定した。