図書館流通センター(TRC)とhapi-robo st(ハピロボ)は16日、ハピロボが国内展開を担う次世代ロボット「temi」を、TRCが指定管理者として運営する公共図書館での運営業務の一部に活用する共同実証実験プロジェクトを開始したと発表した。
このプロジェクトは、先進的な技術を図書館運営に導入し、単なる業務効率化を超え、図書館が「人」と「技術」の協力によって新しい文化を生み出す未来の学びと交流の場へと進化することを目指している。
図書館は、これまでも情報を提供する場として重要な役割を担ってきた。しかし、未来の図書館はそれにとどまらず、人々がつながり合い、新しい体験を創造する「場」としての役割が期待されている。
temi は、利用者同士の交流を促進し、図書館スタッフがより利用者に深く関われる時間を創出する。これにより、図書館は「人」と「技術」が一体となり、新しい文化を生み出す空間へと進化する。
– 導入施設と期間
対象施設: 東京都墨田区立緑図書館/東京都中央区立晴海図書館/TRC本社ビル
実証期間: 2024年11月から2025年4月までの6カ月間
– TRCとハピロボの役割
TRCは、図書館運営業務におけるtemi活用の企画・運用し、図書館を未来の学びと交流の場として進化させることを目指し、temiの活用を通じて図書館の役割を拡大していく。
ハピロボは、技術サポートを提供し、temiの供給・運用サポートを実施し、図書館の新しい文化創出に貢献するための基盤を整える。
– 図書館現場での主な実証実験内容
告知:おはなし会・イベント等のアナウンス
巡回:事前登録による館内巡回、閉館案内・声掛け
案内:事前登録されたエリアへの誘導
– 将来展望
TRCとハピロボは、このプロジェクトを通じて、図書館運営業務の効率化を図るとともに、図書館が単に情報の集積場所から、利用者同士がつながり、新しい文化を生み出す場へと進化することを期待している。ロボット技術の進化により、人々が新しい学びと体験を共有し、図書館がその中心的役割を果たす未来を目指す。