金沢工業大学、人とロボットが協働する次世代店舗環境の実現に向け共同研究を開始
金沢工業大学 ロボティクス学科 出村公成教授の研究室(生活支援ロボット)は8日、三協立山・タテヤマアドバンス社と共同で、ロボット技術を活用した小売業の人手不足解消と業務効率化を目指した研究を開始したと発表した。
出村研究室では、三協立山・タテヤマアドバンス社との共同研究第1期として、2021年6月から、近未来のコンビニエンスストアでの使用を想定した次世代スライド棚の共同研究に取り組んできた。三協立山・タテヤマアドバンス社がロボットに最適化されたスライド式陳列棚の開発を担当し、出村研究室がその制御とおにぎりやお弁当などの商品の陳列や廃棄といった作業を自律的に行うロボット開発に取り組んだ。
その成果として、2024年11月11日(月)から15日(金)までインテックス大阪で開催された自律移動ロボットによる競技会「WRS Future Convenience Store Challenge 2024」で、出村研究室がタテヤマアドバンス社から提供された商品陳列棚、電動スライド棚、可倒式プライスレールを使い、圧倒的な成績をあげ優勝した。
共同研究第2期はこうした研究成果を受けて2024年12月に開始されたもので、「ロボット技術を活用した次世代店舗環境」をテーマに、人とロボットが共に使える店舗設備のアイデアを探索し、小売業における人手不足の解消や業務効率化に貢献していく。(共同研究第2期は2025年8月まで)