RPAの導入コンサルティングやサポートを手がけるロボフィスは18日、エヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)と共同で、NTTデータのRPAユーザー3000社の動向を調査したと発表した。
再び新型コロナウイルスの脅威にさらされ、企業には一層の業務効率化が迫られている。中堅・中小企業から「我々のような規模の企業でも、RPA導入に成功できるのか」と質問を受けるが、2019年度末時点で従業員300人未満の企業が44%を占めるに至っている。
NTTデータのRPAユーザーが、2018年度末の1000社から2019年度末の3000社へと拡大する中で、特に300人未満の企業の増加が著しかったことに起因する。
これは、RPAによる業務自動化の動きが中堅・中小企業でも加速していることと、国内シェア1位のRPAツール「WinActor」が、中堅・中小企業にも導入しやすいツールであることを表していると考えられるという。
「リモート化の推進にともない、メンバーやスタッフの管理のためのスケジューラーの作業が大量に増えて困っている…」これは、同社に寄せられる最も多い相談ごとの一つ。ロボフィスとNTTデータは、NTTデータの3000社を超える業務自動化実績を分析し、企業規模問わず、要望が特に多い、「スケジューラー登録ロボット」を開発した。
このロボットは、顧客が実際に現場で使うことで大きな効果をあげていたロボットのノウハウをもとに、他の顧客にも簡易に使えるように汎用化したものであり、多くの顧客のスケジューラーへの予定登録業務の自動化に利用されている。
本ロボットは、国内シェア1位のRPAツールWinActor上の自動化シナリオとして動作する。本応援企画で提供する汎用シナリオを動かすだけで、顧客のOutlook上のスケジューラーに、ロボットにより予定を登録させることが可能となる。また、修正を加えることにより、Outlook以外のスケジューラー環境にも適用することが可能。なお、WinActorはノンプログラミングで利用できるRPAツールだが、ロボフィスのRPAコンサルタントによる支援サービスもある。