KDDIは10日、日常的に社員の心身の変化を把握し、心身の不調に繋がる予兆を早期に察知・フォローするため、HRテクノロジーを活用したストレス分析「AI社員健康管理」を全社員約1万2000名へ提供開始すると発表した。
KDDIは、心身不調の予兆のある社員を本人から申告のない段階でも発見し、医療職や所属長と連携の上フォローしていくため、全社員を対象とし、ストレスチェックを年に1回、残業時間やストレスチェック結果などのデータを用いた「AIによる不調予兆者検知」および「社内カウンセラー面談」を年に2回実施している。この取り組みでは、心身不調の予兆がある社員をいかに早く発見できるかが重要だが、年に2回の状況把握ではリアルタイム性が低く、予兆を見逃してしまう可能性があった。
この課題を解決するため、「AI社員健康管理」を導入した。「AI社員健康管理」では、社員が業務用スマートフォンで「最近、よく眠れていますか?」など健康に関わるさまざまな質問に1日1問答え、日々の回答が蓄積されることで心身の変化を可視化することができる。またAIを用いて、蓄積された回答データを分析し、各設問と心身不調の予兆との相関性やストレス度合いを明らかにし、不調予兆者を検知。これにより、社員の心身不調の予兆をより早期に発見し、より迅速なフォローが可能になるという。