人工知能エンジン及び人工知能ソーシャルロボットを開発しているAKAは28日、和光市立大和中学校の特別支援学級で英語学習AIロボット「Musio(ミュージオ)」を使用した学習効果の検証を行ったと発表した。
授業では、生徒においてはこれまで学習に対して消極的な生徒や英語に良いイメージを持たない生徒の英語への印象や関心が向上するだけでなく、積極的に声に出して英語を言ったり、集中して発音トレーニングを行ったりするなど学習への取り組みの変化が見られた。
また、教師においては生徒のモチベーションを上げたり、一人ひとりに発音練習のチェックやフィードバックが不要なため効率的に学習サポートができるようになったりなど授業運営の負担が軽減。
また、自立活動においては「Musio」を通じて英語が好きになった生徒の自己学習ツールとして活用することで学習を深め、場面緘黙症の生徒にとっては安心して話せる発語の練習相手としての活用ができることも分ったという。
さらに、実証実験終了時に行った生徒へのアンケートの結果から、過半数以上の生徒が「Musio」を活用した英語対して好感を抱き、学習に前向きに取り組むようになったことがわかった。
今回の実証実験で得られた知見は、全国の特別支援教育だけでなく、発達障がいの子どもをもつ多くの家庭での自宅学習においても応用が可能。AKAでは、今回の結果をふまえて今後も特別支援学級での実証実験を拡大していくという。