ソニーネットワークコミュニケーションズは8日、映像とAIを活用してコーチングをサポートし、練習効果の飛躍的な向上を可能にするスイミングスクール向けのシステム「スマートスイミングレッスンシステム」を、ルネサンスの協力のもと開発したと発表した。
ルネサンスが運営するジュニアスイミングスクールに本システムの導入を開始し、全国のスクールで「スマートスイミングレッスン」として順次サービス展開される。
「スマートスイミングレッスンシステム」では、壁面や水中などプールに複数のカメラを設置して映像を撮影。レッスン中、生徒は泳いだ直後にプールサイドのタブレットで自分の泳ぎを動画でチェックすることができ、ビジュアルによる気づきや学びにつながる。
また、同社が新たに開発したAIアルゴリズムにより、撮影した複数カメラの水面・水中の映像から泳いでいる人を検出し、最適なアングルを組み合わせた動画コンテンツに自動編集して、クラウド経由で個人別ページに配信できる。このシステムにより、スマートフォンなどを通じて離れた場所にいる保護者に動画とともに進級テストの結果を届けることが可能になるという。
本システムは、映像とAIを活用し、従来のレッスンやスクール運営の付加価値向上に貢献する。
映像などデジタル化された情報を活用することで、新たな顧客コミュニケーションが可能になり、スクールの顧客満足度向上につながる。また、指導ノウハウ等をデジタルコンテンツ化し、スイミングスクールの指導現場で活用できる形で提供することで、新たなレッスン体験の提供が可能になり、レッスン品質管理にも活用可能。本システムは、スイミングスクールのデジタルトランスフォーメーション化を支援するICTソリューションとして、広く展開していく方針だという。