東京都は4月30日、新型コロナウイルス感染症の陽性患者のうち、入院治療が必要ない軽症や無症状の人を受け入れる宿泊療養施設に、ロボットを導入すると発表した。
今回、最先端技術を活用し、宿泊療養施設の生活をより安全で快適な環境とするため、お掃除ロボットや入居時のお出迎えロボット、入居者・看護師の負担軽減につながるスマホを活用した健康管理アプリケーションを新たに開設する施設に試行的に導入する。
AI清掃ロボット「Whiz」は、弁当や物資の受取場所であるホテルロビーの清掃を行う。空間浮遊菌量の削減にも効果あり、職員の出入りが制限される“レッドゾーン”で活用する。
お出迎えする人型ロボット「Pepper」は、入居時にお出迎えし、「みんな応援してますよ!ゆっくり休んでくださいね!」、「何か不安なことがあれば、看護師やスタッフに気兼ね
なくご連絡くださいね!」など様々なメッセージを発話するという。
健康管理アプリケーションは、モバイルアプリを活用し、個人の日々の体温等の体調の変化を記録。これまで担当職員が1日2回電話で確認した上で手作業で入力していたデータを、システム化により集約する。また、入所者にとっては電話待ちや電話のやり取りの時間が無くなるなどの軽減が図られるとともに、データを自身の健康記録として残すことも可能だという。