テクノロジーを活用した業務プロセスのデジタル化を推進するLayerXは15日、クラウドでの請求書処理業務を可能にする請求書AIクラウド 「LayerX インボイス」で、最短5分で利用中の会計ソフトから仕訳データを学習する「爆速セットアップ機能」の提供を開始したと発表した。
本機能により、LayerX インボイスを利用する企業は、面倒な初期設定不要で、既に利用中の会計システムのデータをLayerX インボイスにインポートするだけで過去の仕訳データが学習・保存され、仕訳自動補完機能の利用が最短5分で可能になる。
近年、業務プロセスのデジタル化を促進するSaaS(Software as a Service)が様々な業務領域において提供されており、年平均成長率は13%、2020年にその市場規模は6000億円を超えたという。SaaSを活用することで、様々な業務をデジタルで効率化することが可能になっている一方、設定や運用の難しさ・煩雑さが課題になっている。同社がLayerX インボイスの提供にあたり100社以上の経理担当者にヒアリングを行った際にも、すでに導入済みのSaaSについて、設定の煩雑さから「せっかく導入したにもかかわらず有効に活用しきれていない」という回答が散見されたっという。
LayerX インボイスではこうした事態を避け、特にセットアップ時に利用者が不便に感じることなく機能を使いこなせることを主眼に開発・UXの改善を進めており、今回の機能提供に至った。
この他、LayerX インボイスでは、AI-OCR機能も面倒な初期設定不要で、定型・非定型フォーマットの請求書の読み取りが可能であり、利用者様のUXを第一に開発・改善を進めているという。
LayerX インボイスは、請求書の受け取り後、AI-OCRが請求書を自動でデータ化の上、仕訳データや振込データの自動作成及び会計システム連携をシームレスに実行することで経理DXを推進するサービス。
本サービスの開発にあたり、急成長スタートアップや上場企業、月間の受領請求書枚数が1万枚を超えるような大企業のコーポレート・経理担当者等、累計100社以上に業務課題のヒアリングを実施し、抽出した課題を解決するための機能開発・拡充を行ってきた。2020年10月から一部のスタートアップや上場企業を対象としてβ版の提供を行ってきたが、この度の緊急事態宣言を受け、高まる経理DX・クラウド化への需要に対応するため2021年1月から本提供を開始した。