IBMは18日(現地時間)、AI分野における女性リーダーの年次プログラムの一環である、AI分野における女性リーダー賞の受賞者を発表した。
これは業界を問わず、IBM Watsonを活用し、変革や成長、イノベーションの促進に貢献した女性を表彰するもので、今年は18カ国、The Clorox Companyや City of Austin, The Depository Trust and Clearing Corporation, EY, Ford Motor Company, ServiceNowなど様々な企業から40名の女性リーダーが選出された。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が働く女性に与える影響がより顕著に表れる中、AI分野における多様な人材を称え、インクルージョンな文化を築くことは非常に重要なこと。最新のIBM Institute for Business Value studyによると、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって働く女性が様々な問題に直面していることが表面化したにもかかわらず、世界の7割の企業で性別による不平等性を最優先課題としていないことがわかったという。また、2020年は2019年と比較して、シニア・バイス・プレジデントやバイス・プレジデント、ダイレクター/マネージャーなどの女性管理職が減少したとの調査報告があった。
AI分野における女性リーダープログラムは、2019年、IBMがAI分野での多様な人材の参加の向上と受賞者の方々が共有して学べるネットワークを提供することを目的として創設。今年は、自然言語処理やオートメーション、信頼できるAIなどの技術領域での進化が目立ち、より的確な結果の予測や業務の自動化、新たな効率創出のために活用されているという。