cotoboxが運営するオンラインAI商標登録プラットフォーム「Cotobox(コトボックス)」は6日、サービス提供開始の2017年11月から2021年9月末時点の期間において、本サービス経由の商標出願取扱件数が1万件を突破したことを発表した。これは 商標申請を取り扱うオンライン完結型サービスの中においては、日本最大級の取扱件数だという。
本サービスにおいては、特にコロナ禍以降の出願取扱数の伸びが著しく、2019年3月〜8月と比較すると、2020年同時期は約3倍、2021年では約5.6倍と、継続的に出願取扱件数が増加している。
昨今のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、「手軽で早い」が実現する、オンライン完結サービスを選択されたことなども背景にあると思われるが、大きくは「個人および中小企業の新規出店が活性化したこと」にあるとみているという。
これはコロナ禍において、EC展開への投資を決断し商品展開の際に商標登録を行った企業が増えたことが全体の底上げ要因になっている。そして直近では、コロナ禍で新たに必需品となったマスクや消毒薬の製造・販売企業や、厳しい状況においても、テイクアウトやデリバリーを新たに始めようと出店した飲食店企業の出願数も大幅に増加してきているという。
一方で、直近の弊社調査では、個人事業主の34.6%が商標登録未実施のままで後悔したことがあることや、自社商品を海外で販売する越境EC事業者においては、半数以上の64.4%が販売する国で商標出願をしていないという調査結果も明らかになっている。
開業や新たな商品・サービス展開時の商標登録の必要性が徐々に認識され、全体の商標出願数は数年にわたり増加傾向にある一方で、国内外に関わらず、まだまだ商標出願・登録への意識が低いことは知財業界における大きな課題だという。
同社では、今後も本サービスを通じて、事業を営む人々の知的財産分野の権利保護、そして事業の発展に寄与できるよう務めていくとしている。