人材の“採用”から“定着”、その先の“活躍”までを支援する人材サービス事業を展開するヒューマネージは8日、AIエンジンを活用し、企業の採用活動で応募者から提出されたエントリーシートを診断するツール『i-web AI for ES』(アイウェブ エーアイ フォー イーエス)をリリースすると発表した。
選考において「エントリーシート」を実施する企業は、約4割。特に、応募人数の多い大手・人気企業の選考では、志望度合いの高い応募者を絞り込む“ハードル”として、広く導入されている。エントリーシートは、応募者に関する非常に貴重な情報である一方、読み込む側(人事担当者)の業務量が膨大になり、「読む担当者により、選考基準がバラバラになる」「マンパワーに限界があり、丁寧に読む時間がとれない」など、その活用に課題を抱える企業も多い。また、前年の内定者のエントリーシートをインターネットで入手し、それをほぼ丸写しする応募者がいるなど、公平・公正性の担保に懸念の声もあがっていた。
今回リリースするエントリーシート診断ツール『i-web AI for ES』は、AIエンジンを活用し、エントリーシートの内容から応募者と企業との「マッチング度」を予測。企業はマッチング度を参照し、「マッチング度の高い応募者は優先して次の選考に呼び込み、マッチング度の低い応募者のエントリーシートは複数人で読んで判断する」など、選考業務にメリハリをつけることが可能。さらに、他人のエントリーシートをコピー&ペーストした内容になっていないか?も合わせて検知、その可能性が高い場合はアラートを出し、人事担当者が詳細を確認して判断する。
ヒューマネージは、2020年12月、業界初のAI監視型Webテスト『TG-WEB eye』をリリース。「AIで、公平・公正なWEBテストを。」をコンセプトに、Webテストの利便性はそのまま、企業・応募者双方にとって正しいマッチングを実現し、何より真面目に受けている応募者に損をさせないために開発された『TG-WEB eye』は、既に多くの企業に導入されている。今回リリースするエントリーシート診断ツール『i-web AI for ES』についても、AI監視型Webテスト『TG-WEB eye』同様、オンライン選考時代、企業・応募者双方にとって公平・公正な採用活動を実現するものと位置付けている。
ヒューマネージは、これからも、人事担当者が「もっと、人の事。」に注力できるサービスを生み出し、企業・応募者双方にとってよりよい採用・就職活動に貢献していくとしている。
なお、エントリーシート診断ツール『i-web AI for ES』は、2021年11月から提供開始する予定。