ソラコムは31日、AIカメラ「S+ Camera(サープラスカメラ)」シリーズで、遠隔からAIカメラの操作を試せる「トライアル機能」をバージョンアップしたと発表した。従来から提供していた2種類に加えて、17種類の汎用的なAIアルゴリズムをインストールして試すことができる。
S+ Cameraは、SORACOMのIoTに関するノウハウを活かしたAIカメラ。Linuxベースの小型コンピューターとセルラー通信(LTE)を搭載し、取り付けて電源をいれればすぐに使い始められる。最も大きな特徴は、カメラに自作のAIアルゴリズムをリモートインストールできる点。
昨今リモートワークやスマート保安による高度化・省人化が急速に浸透しつつあり、AIカメラ活用シーンも、商業施設の混雑度チェック、街中の交通量調査、駐車場の管理など様々な分野で拡がっている。
このような自社の用途に最適化したAIソリューションを利用するには、AIアルゴリズムの開発が必要だが、すでにあるAIアルゴリズムをベースにカスタマイズすれば、短期間、少ない開発工程でAIソリューション活用を始めることも可能。
「トライアル」機能では、AIカメラの購入前に、手持ちのパソコンからリモートに設置されたS+ Camera Basicの実機にアクセスし、実際の開発や操作の流れを体験できる。
AI Dynamics Japanとの協業により、インストールを試せるAIアルゴリズムの種類が大幅に増加。通行人カウント、滞在時間の計測、車や人の物体検出、OCRによるナンバー検知など17個の汎用的なアルゴリズムを試すことができる。
なお、トライアル機能はAIカメラを持っていないユーザーも無料で利用でき、操作方法の詳細はユーザーガイドで公開しているで、AIカメラの開発が初めての人も安心して試せるという。
ソラコムは、「IoTの民主化」を掲げ、SORACOMプラットフォームを通じて、テクノロジーによるイノベーション創出に貢献するしている。