Idein、エッジ AI プラットフォーム「Actcast」活用した実証実験 そごう・西武で開始
Ideinは22日、同社の提供する日本最大級のエッジ AI プラットフォーム「Actcast」を活用した顧客分析の実証実験が、西武池袋本店およびそごう大宮店の対象フロアにて 4月 18 日から開始されたと発表した。
西武池袋本店の年間来店者数は約 7 000万人(19年度)だが、従来、店頭で取得できる顧客データは店舗全体の来店者数と商品を購入した顧客情報だけだった。今回新たに AI カメラを活用することで、商品を購入していない顧客のデータも取得できるようになる。これにより、各フロアへの来店人数のほか、来店した顧客の属性(性別・年代)も推定できるようになり、取得したデータを元にした「売場施策への活用」や「テナントのリーシング」が可能となる。なお、取得した情報は AIカメラ内で処理されるためデータ収集で個人が特定されず、顧客のプライバシーにも配慮した情報活用が可能となっている。
また、将来的には購買データと組み合わせて来店から販売に至るまでの行動分析を行うことで RaaSとしての活用も予定されており、小売業とデジタルを掛け合わせた新たなビジネスも期待されるという。
実証実験概要
・実証期間:西武池袋本店:2022 年 4 月 18 日(月)~ / そごう大宮店 2022 年 6 月 1 日(水)~(予定)
・場所:西武池袋本店(地下 1 階・2 階) / そごう大宮店(地下 1 階・2 階)
・AI カメラ設置台数:西武池袋本店 29 台/そごう大宮店 13 台
・取得データ:顧客属性(性別・年代)
・西武池袋本店2階の例:
来場した客の人数と属性(性別・年代)を分析