NSGグループの新潟県起業支援センターは6日、同センターが運営する「CLIP長岡」のHPに、これまでの2000件を超える起業相談ノウハウを生かして、起業希望者からの様々な質問に24時間自動応答する、「起業相談AIチャットボット」のサービスを開始したと発表した。
CLIP長岡は、新潟県が認定した「民間スタートアップ拠点」8拠点のうちのひとつで、新潟県内における起業の活性化を目的に、起業家のための交流の場の提供や、起業に関するセミナーの開催、起業・創業の相談に対応している。
CLIP長岡は長岡市と連携しながら、2014年の開設以降、地域に根差した起業支援センターとして起業支援を行ってきた(累計起業相談件数実績2260件、累計起業件数実績248件)。しかし相談内容は、事業内容について、資金調達、開業手続き、マーケティング、事業計画書の作成等々多岐にわたり、幅広い知識を持った専門スタッフしか対応ができないため、電話や面談で対応するまでに時間を要することが課題となっていた。加えて、新潟県は新規起業数の低迷が続いており、地域経済活性化に向けた起業支援のスピードアップが求められていた。そこで、同じNSGグループでAI関連事業を行っている新潟人工知能研究所と連携し、24時間自動応答で質問に答えるチャットボットサービスを開発するに至った。
このチャットボットサービスの開発を担当した新潟人工知能研究所は、2017年設立のAIベンチャーで、AIプロダクト開発やデータ分析事業と共に、新潟におけるAI人材の育成をミッションとしており、県内大学や専門学校等との連携を積極的に行っている。今回の開発においても、新潟大学工学部共創経営プログラム及び、開志専門職大学情報学部のインターン実習生が、AIチャットボットの頭脳となるナレッジベース(質問応答のデータ)を作成するサポートや、システムテストに参加した。