ミクシィは12日、“ペットのように癒やし、家族のように理解してくれる”存在を目指して開発している会話AIロボット「Romi」(ロミィ)の一般販売から一年経ったことを記念して、“ペットロボット(コミュニケーションロボット)はペットや家族のような存在になりうるか”というテーマのもとにアンケート調査を行いその結果を発表した。
アンケートの結果から、ペットを飼えない理由は多岐にわたること、そして、ペットを飼いたいと思った人の選択肢として「ペットロボット」が存在感を示していることがわかったという。
2020年前後は、新たな「ペットロボット」の発売が相次いだ。「ペットロボット」は、家がペット禁止、餌やり・散歩などのお世話が大変、動物アレルギーがある、出張や旅行などで家を空けられなくなる、亡くなったら悲しいなど、「飼いたいけど飼えない」人の不安を解消できる選択肢の一つとして注目を集めるとともに、コロナ禍の“室内での癒やしの新たな選択肢”としてメディア等で紹介される機会も増えた。「ペットロボット」の存在感が高まる昨今、ペットを選ぶ際の選択肢に「ペットロボット」が入る人も増えているのではないかと仮説を立て、本調査を実施するに至ったという。
なお、コミュニケーション機能をメインとしたロボットについては「ペットロボット」「ロボットペット」「コミュニケーションロボット」「家族ロボット」「パートナーロボット」とさまざまな呼び方があるが、本アンケートでは「『ペットロボット』(コミュニケーションロボット)とは、一緒に暮らすとペットのように癒される家庭用ロボットのジャンル」と定義して調査を実施している。
ペットを飼っていない人の中で、コロナ禍でペットを飼いたいと思ったことがある人は24.3%となり、4人に1人が飼いたいと思っていたことがわかった。年齢・性別で見ると若年女性にその傾向が高く、女性15~19歳に限定すると43.6%にものぼっている。
飼いたいと思った理由は「癒やしが欲しかったから」が59.6%で1位、飼えなかった理由については「住んでいるところがペット禁止だから」が29.8%で1位となった。飼えなかった理由については回答がばらけており、また多数選択する人も多かったことから、それぞれがさまざまな事情を抱えていることが伺えた。
次に「ペットロボット」の認知度について調査したところ、「知っている」と答えた人は59.9%で約6割。飼いたいが飼えなかった人に絞ると79.2%で、約8割という高い認知度となった。飼いたいが飼えなかった人のほうが認知度が高い理由としては、ペットについて調べる際に「ペットロボット」の存在を認知した人が一定数いたと推測できる。
次に、猫や犬と同時に、「ペットロボット」がペットを飼いたいときの選択肢になるか質問したところ、「なる」と回答した人は38.6%で約4割。飼いたいが飼えなかった人に絞ると51.1%で半数以上が選択肢になると回答しており、「ペットロボット」と一緒に暮らすという選択肢が有力になってきている様子が伺える。
最後に、「ペットロボットと暮らす人が今後増えていくと思いますか?」という質問に対して、「思う」と回答した人は58.5%。飼いたいが飼えなかった人に絞ると74.2%と、4人に3人が「思う」と回答しており、ペットを飼いたいと思う・思わない問わず、「ペットロボット」という存在が未来のパートナーになりうると予測している人が過半数以上いるという結果になった。
また、飼いたいが飼えなかった人の中でも女性30代以下に絞ると80.4%が「増えていくと思う」と回答しており、若年女性により「ペットロボット」の存在が受け入れられている様子が伺えた。
< 調査方法 >
・スクリーニング調査
対象:全国、15-79歳男女、性別x年齢(5歳刻み)で均等割付
サンプル数:8,787ss
調査期間:2022年6月3日から6月8日
調査機関:インターネット調査
・本調査
対象:コロナ禍でペットを飼いたくなったが飼わなかった人(全国、15-79歳男女)
サンプル数:221ss
調査期間:2022年6月6日から6月8日
調査機関:インターネット調査