ティ・アイ・エル (TIL)は14日、同社のAI音声ダッシュボード RECORiSにOpenAIの最新技術であるGPT-4の搭載を決定したと発表した。会話の要約や感情分析、会話のキーワード抽出などのGPT-4を活用した機能アップデートを行う。
RECORiSは現場の音声をスマートフォンアプリを通してテキスト化し、あらかじめ設定されたワードを検知することで、カスタマーハラスメントやパワーハラスメントの被害見逃しを防ぎ、コンプライアンス遵守に貢献してきた。
今回、OpenAIの最新技術であるGPT-4の搭載により、営業活動のパフォーマンス向上に繋がる機能開発を行う。
想定ソリューション
・営業内容の要約
会話内容が要約されることにより、日報や申し送りの時間短縮につながる。
また要点をまとめることに営業活動におけるアクションの明確化や顧客の満足度なども可視化を予定している。
・営業で活用されたキーワードの抽出/集計
会話で使われたキーワードを分析し、営業成果に貢献するキーワードを抽出する。
またそのキーワードは、データマーケティングのタグとしても活用の可能性がある。
・顧客の興味関心を抽出
会話から顧客の興味関心を持った事項を抽出する。
・会話の改善事項をサジェスチョン
会話の中でより訴求すべき内容や顧客への配慮についてサジェスチョンを行い、営業改善に役立つ。
・会話者の感情分析
RECORiSは顧客だけでなく、従業員も含めた双方の安全を実現するコンセプトから、両者の感情の起伏を見える化する。
単発の営業活動のみではなく、継続した計測によりモチベーションなど従業員のメンタル状況への貢献も期待している。
さらにREOCRiS with GPT-4とすでに企業が所有する1st Party Dataとの掛け合わせにより、エリア特性やよりパーソナライズされた情報の提供を可能にする。